思い立ったらまず行動、多様な農家に突撃!【編集部の春休み08】

   新年度の始まり、久しぶりに会う友達とも、初めましての人とも、「春休み何してたの?」会話が始まることって、よくありますよね。食べタイ編集部員にも「春休み何してたの?」と聞いてみると、様々な分野での活動に、大盛り上がり。そんな編集部員の春休みを紹介しちゃおう!という企画が、この【編集部の春休み】です。
第1弾はわに なおこの春休み。
聞き手:岩田 なつこ(たべたい編集部/明治大学)

大学で机に向かうだけなんてつまらない!

  今回私がインタビューしたのは鳥取大学農学部2年生のわに なおこさんです!わにさんは大学で菌類を専攻していましたが、もっと実践的な学びをしたいという気持ちから2年生の秋学期から休学することを決意しました。それからというものわにさんは岡山県を中心として様々な農家さんのもとを訪れてきたそうです。

   休学してから半年ほどわにさんが一番長くお世話になったのは、岡山県の野菜農家さんでした。この農家さんはサツマイモなど、年間50種類ほどの野菜だけでなく、養鶏も営んでおり、出荷する生産物は全て自分たちで箱詰めしてレストランや個人の消費者の元へ届けられます。わにさんの興味は国内にとどまらず、カンボジア、バングラデシュ、インドにも研究のために滞在したことがあるそうです!カンボジアでは輸出国ならではの巨大なバナナやマンゴーの畑を見学し、インドでは「死を待つ人の家」やマザーハウスで社会問題にも取り組みました。 各地で様々な農業を学ぶことによって、わにさんは頭と身体のバランスの大切さに気づいたと言います。農作業には体力はもちろん、頭と身体を一緒に動かすことが肝心だと学びました。

実戦経験は積んだ。それをどう活かす?

   さらに、わにさんは農業の食糧生産という機能以外の可能性にも注目しています。わにさんが長く滞在していた農家さんでは不登校の生徒を1ヶ月ほど預かり、一緒に農作業をするという取り組みを行っていました。農作業は一人ではできません。彼は力を合わせて一つのことを達成する充実感を学び、思い切り体を動かすことは健康的な生活にもつながります。また、農作業は子供から大人まで、あらゆる年齢層が同じ作業ができる場でもあります。世代を超えて大人と子供が交流することで、地域間のつながりや地元への愛が生まれるきっかけになるかもしれません。


   わにさんのお話の中にあった、「知らないことを知ろうとする」というシンプルな言葉がすっと心に入ってきました。北海道で新規就農されたトマト農家さんや、長崎で有機栽培に取り組む農家さんとの交流を通して、わにさんは自分の勉強不足、学ぶことの大切さを痛感しました。復学後は農業を支える基盤である、土の構成や森林の成立、土地の利用法について専門的に学び、農業の活用法を探し続けていきます。


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田丸 さくら
日本食べるタイムス


 

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