こんにちは!2019年4月からNIPPON TABERU TIMES(通称食べタイ)の代表を務める、専修大学法学部4年の田丸さくらです。
大学1年生の5月頃に入って早3年…学生時代の多くを食べタイに費やしてきました。
今回は、食べタイに入ったきっかけや、なぜ代表になるほどに食べタイが好きなのかを語りたいと思います。
▲取材先でスノーモービルを楽しむ私(右)と先輩たち
入ったきっかけは超単純、早稲田大学にいた友人が誘ってくれたことから始まりました。食べることが人並み以上に好きな私は、食べ物を作る農家・漁師の世界にとても興味がありました。加えて「取材に行くと新鮮な美味しいものが食べれるよ」…この魔のフレーズに、即入ることを決めました。
▲最近は長野県飯田市に伝わる「竜峡小梅の砂糖漬け」が大好き。収穫から漬けるまでを生産者さんたちに教わりに毎年通うようになりました。
真面目なことも話すと、活動内容(生産者さんの情報発信や取材活動)に興味を持ったもう一つの理由は
「私は肉も魚も、なんでも食べることが好きなのに、なぜ獲られた魚を“可愛そう”“痛そう”と思うのだろう」
という、ずっと抱いていた疑問、違和感です。
▲船の上で採ったばかりの絶品ホタテをいただきました。その時も自分で捌きながら、抵抗するホタテに必死に謝っていました。
そしてこの答えを、毎日命を扱っている漁師さんや狩猟をやっている方なら持っているのではないか。こんな考えから取材活動とともに、さりげなくこのマイテーマを研究する食べタイでの私がスタートです。
(答えが気になる方は、ぜひ私に会いに来てください。笑)
▲食べタイで取材をさせていただいた漁師・高森さん
食べタイの活動をしていく中でふと、気づいたことがあります。
ネットやSNS、電話などの情報網が発展している今、なにか気になればすぐ答えがわかりますよね。
一次産業についても調べれば色々なことが出てきます。しかし、ネットでもテレビでもなんでも、「高齢化」「担い手不足」「自給率の低下」「農業は稼げない」「リスクだからけだ」といった耳タコな問題を指摘した情報ばっかり目につくんです。
暗い話ばっかりの世界に、飛び込みたいという人はあまりいませんよね。
事実、上げた問題は確かにあります。嘘ではないです。最近は新規就農者も増えているのですが、それ以上に辞めていく人が多すぎます。数年で挫折して諦める人も多いです。引き継ぐ人がいなくて、荒れた畑であふれた町、じいちゃんばあちゃんばっかりの町がごまんと日本にはあります。
けれど、何千万と稼いでいる人もいる。洋楽が似合うオシャレな農園でかわいいツナギを着て、楽しみながらやっている人もいる。自分の哲学に従って面白いことをしている人もいる。若者がバンバン移住して、自分たちで町を面白く再建しているところもあることを知りました。
▲元料理人の旦那さんとハーブティーブレンダーの秋庭さんご夫婦。可愛い農園で美味しいお米やハーブなどを育てています。
こんな楽しい世界を知った私は、一次産業の魅力にぐいぐいと引き込まれていきました。
そして、「この楽しさ、面白さを知ってくれる人が増えたら、私のように農林漁業をやりたいと思う人がいるのではないか。生産者さんが作る“食”を大切にしてくれる人が増えるのではないか」。
そう考えて、多くの人に情報を伝えられる可能性を持つメディアである、食べタイを運営し始めました。
さらに、情報として知るだけでなく読者にも現場を知って欲しい、自分ごととして考えて欲しいと思い、イベント開催や会いに行く機会を作っています。
▲山形県小国町の農家さんたちに会え、その方たちが作ったものを食べられるイベントの様子。
……入ったきっかけより、今感じている食べタイの価値を語ってしまいました。こんなんじゃ足りないくらい、食べタイって面白いんですよ。
延々と語ってしまうのでここでやめますね。
この話に興味を持ってくれた方、ぜひNIPPON TABERU TIMESをチェックしてください。
メンバーも募集中です。編集会議の見学やイベントへ来てくださいね。
自分の知らない農林漁業の世界はあなたに「なにか」を与えるはずです。