貴乃花親方に聞く!キッズイベントを通じて後世へと伝えたい相撲への思いと今後のビジョンとは

インタビュー キッズイベント

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2018年9月2日(日)、貴乃花部屋で開催された「貴乃花部屋後援会~わんぱくキッズの相撲教室~」。

貴乃花部屋の創設から毎年欠かさず行われているこのイベントは、今回で15回目。貴乃花親方が現役時代から実現させたいことのひとつだったといいます。

イベントに込められた、後世の子どもたちと相撲への思い、そして秘めたる今後のビジョンを熱く語っていただきました。

現役時代から思い描いていた「キッズイベント」の実現

-15回目の開催となるキッズイベントですが、開催にいたる経緯を教えてください

キッズイベントは、現役時代から1番やりたかったことのひとつで。力士になるとかではなく、子どもたちの小さい頃の思い出として携わらせてほしいなと。

力士との交流は、意外とありそうでないんですよね。各部屋ではやっているようで、うちの部屋もしっかりやっていこうと思っていました。ご家族との旅行が終わったりした、夏休みの最後あたりの思い出になればと。今日も全国各地から来てくださって、参加者は年々増えてくれています。

-イベントで子どもたちと触れ合って感じることとは?

子どもの力というのは、将来の国力に繋がっていくと思います。“人財とふれあい”ですよね。

うちの貴景勝も4年生からキッズイベントに参加していた子ですが、子どもたちが力士になって育ってくれることも喜びですし、別の世界に進んだ子どもたちから「親方、元気です」と報告があり、ちゃんと仕事について活躍しているのを見聞きすると嬉しいですね。

四股を踏むことも、ちゃんとやればやるほどきつい。その分、足腰が強くなります。「あのときのあれ(四股の稽古)があるおかげで、職についても精神的に辛抱できる」ということもあるでしょう。

部屋への入門が決して目的なのではなく、イベントでふれあうことで「力士になりたい」と感じた子たちは、入ってくれたらいいかなと思っています。

相撲から学べる精神力と礼儀

-本日のイベントは四股から始まっていましたね

私が尊敬している元サッカー協会の川淵さんも「足腰の強さは精神力の強さだ」とおっしゃっていて。そのとおりだなと感じ、うちの弟子にもそう伝えているんですけど。

四股は、女性にもいいものなんですよ。

足を上げず、両足をついたまま腰を割るというのは、正確にやると本当にきついんです。毎日している私らでもきついんですよ。

でも体にいいものだから。真ん中に軸が通ると、人間の身体って頭がスコーンとするのでね。

-親方も毎日四股を踏んでいらっしゃるんですよね

(深く頷き)本職なんでね。

でも昔の方はすごいなと思うんです、四股を考えた力士の方は。朝早く、身体が1番硬いときに柔らかくして鍛えて、廻しひとつで身体同士をぶつかり合わせるのですから。

-子どもたちに挨拶や礼儀をしっかり教えている姿が印象的でした

そうなんですよ。どのような職についても必要なことですよね。その礼儀作法があれば、いい仕事にも繋がるでしょう。

よく、友人の経営者の方々からも「新入社員連れていってもいいか」とお声がかかります。ちょくちょく皆さん、新人さんを連れて部屋に来てくださるんですよ。「やっぱり稽古を1回見たら、背筋が伸びてるわ」とおっしゃります。

素肌と素足で戦う中に礼節があるので、やはり相撲だけは残っていて欲しいと思いますね。

貴乃花親方の“相撲道”と後世の子どもたちへの思い

-国技である相撲への思いとは?

相撲というのは本来、地域密着なんです。どちらかというと“地域の守護神”的な存在であってもいいのかなと思っています。

地震が起こったり火災が起こったりしたら、皆馳せ参じるというのが、私たちが習ってきたことなんですよ。

相撲はやはりスポーツではなくて、国で認められた国技。国民の方々が「国技だ」というものが国技なんですよね。その地位は、当然保全していくべきだと思います。

先人たちが地域密着で精進されてきたから、今がある。それを後に繋げていくということが、重要項目だと思いますね。

-後世の子どもたちへ伝えたい思いとは?

次の世代を育てていくには、やはり土俵で育てるということが一番重要かもしれません。

とにかく今は、弟子たちを少しでも強くさせるところから始まっていて、土俵で感動を与えられる力士へと育てていきたいなと思っています。その姿を見た子どもたちが「自分もすごい力士になりたい」と思えるような……。夢を売るのではなくて与えられればいいですね。

-まさに貴乃花親方の取組は、見ている人に感動を与えるものでしたね

そんなことないんですよ。本人はただ必死でやっているだけで。

でも必死でやると、相撲を見たことのないお客様も喜んでくださる。人間には何かあるのでしょうね、目に見えない通じるものが。

私も、経済人の方など、信念を持って取り組んでいらっしゃる方を見ると勉強になりますし、やはり「かっこいいな」と思うんですよね。そういったものは、感受性の高い子どもたちが一番感じやすいでしょう。

これからはますます険しい時代になってくると思いますので、学びたいという子どもたちが部屋に来てくれて、自然と学んでくれれば広がっていくのかなと感じています。

貴乃花親方が目指す今後のビジョンとは

-相撲の普及のために貴乃花親方が目指すビジョンを教えてください

相撲道というものがありつつも、やはり人気稼業ですから。

子どもたちと同じか、それ以上に感受性が高い女性のファンが増えたらいいなと思います。

日本は神道の世界。日本の最高神である天照大御神は女性神ですから、古くより女性に見守られて男衆が戦い合うというのが国技の基礎です。

ですから、女性の会員様で何か面白いことができたらいいなと思っています。

-貴乃花応援会でもイベントを企画していきたいですね

そうですね。最初は小さくても、どんどん人と触れ合うことができたらいいですよね。

「応援会祭り」とか「盆踊り」のように、神事と掛け合わせて。各地域のお祭りは神事ですから。やはり人間は、共有の楽しい時間がなかったら、辛抱も長く持ちません。そう思いますよね。ぜひ共有していきましょう!

貴乃花親方を見守るファンの皆様へのメッセージ

-貴乃花応援会の印象は?

応援会という名前、シンプルですけど意外といいですよね(笑)。

私もありがたいです。(自身の生の声を)発表できるというか。人気取りではなく、一緒に進んでいけたらなと思っています。ご縁をいただいて、本当に縁(えにし)の世界ですね。

-最後に、貴乃花親方のファンや貴乃花応援会を見守っていてくださる皆様へメッセージをお願いします

貴乃花部屋を見ていてください、見守ってくださいの一言に尽きますね。

後援会以上に、応援会を見守ってくだされば嬉しいなと思っています。部屋の力士たちが土俵に上がるたびにこちらはドキドキですが、声援をくださると有り難いです。

編集後記

誰もが知る、誇り高き平成の大横綱 貴乃花親方。

現役時代から変わらず、自身の信念をぶれることなく貫き通しているそのお姿に、魅了される人も多いことでしょう。

インタビュー中、常時しっかりと目を見て、時折優しい眼差しでお話くださる貴乃花親方からは、静かながら熱く燃えたぎる後世への思いを感じ取ることができました。

今後も貴乃花応援会は、親方の真の声をお届けして参ります。



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No name(2018-12-09 10:11)

私は保育を専門にしていますが、わらべうたで「まいまいコンコン」と言う遊びがあります。その遊びはくるくる回って大人の何らかの合図で止まります。その時グラグラしないでしっかり立てたら昔の大人は「地面に勝ったな」と言いました。そうなれば歩行の完成とし、昔の大人は赤ちゃんが子どもになる「一里塚」のように考えていたようです。
地面に足の裏がしっかりついていない子どもがこの頃増えてきたように思います。保育の現場では、歩行が完成する1歳くらいに足の裏がどの程度地面にしっかりついているかに注目して、しっかりしていなければ500グラムくらいのお守りの入ったリュックを背負わせて歩かせたりします。足の裏がしっかり地面についていない子はそのあと怪我が多いです。親方のシコについての考え方と同じだと嬉しいのですが、指が浮いていたり、土踏まずがない子は怪我が多くて、運動面も鈍さを感じます。
 外では靴を履き、家の中ではスリッパを履く生活習慣になっても体全体の安全を守るのは”足の裏”だと感じています。このような考えの活動は少数派ですが、親方のような有名な方に足の裏に触れるようなことを言っていただけると勇気をもらえます。
 大鵬さんの言葉で「毎日何回四股を踏んだ」ということも保育をしていて心に響きます。一見、地味だけど体を作ることはこうゆうことなんだと本当に実感します。
 私の考えが浅いことは重々承知の上で、今後も子供達の足の裏に注目したいと思います。もちろん活動は足の裏を見ることだけではありませんが、大切なことだと思っています。
 親方が人を育てることに注目してくれて、歩かせること(前進させること)よりも足を地面にしっかりつけることに注目が集まることに期待しています。

No name(2018-09-17 13:45)

編集局の皆さま、素敵なインタビュー記事ありがとうございます。貴乃花親方の声が、リアルに聞こえてくるようです。胸襟を開いたインタビューの和やか様子が、写真からも見て取れます。大変嬉しく拝読しました。感謝です。イチロー選手の四股、股割りや肩入れも有名ですよね。緊張感をほぐせて、精神統一できると、以前、イチロー選手が語っていた覚えがあります。私も気合を入れる時には、こっそりやりますよ、親方。

No name(2018-09-14 20:27)

女性会員も楽しみです。
地方は参加が大変かも💧💧
企画を楽しみにしています。

涼風(2018-09-14 18:01)

「女性の会員さんで何か面白いことができたらいいな」
うわあ!それはいいですね(^^)
遠いから無理でしょうけど楽しみにしています🍀

No name(2018-09-13 21:24)

不惜身命 不撓不屈の口上で横綱の伝達式を受けたときに、横綱になったのではなく横綱に上り(のぼり)詰める道の門を開けられたのではないでしょうか
今なおこつこつと一歩一歩また一歩とあるいてらっしゃる

貴乃花光司
なぜ 私はこの方に心奪われ、魂をうち揺さぶられるのでしょう

貴乃花親方、貴乃花部屋と共に歩き見守っていきます!


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