「強くなりたいと思うほど、強さとは何かを考える」
皆さんお疲れ様です!黒田です☺
今回のインタビューは、理系として実験に励む傍ら、一人の格闘家としても努力を重ねてきた呂さんのインタビューです🎶
中国からの留学生の方でもあり、とっても日本語が上手です!!
今回は語学における勉強のコツも聞いちゃいました!!
では本編をどうぞ✨
Q.1 自己紹介をお願いします。
よろしくお願いします。早稲田大学先進理工学研究科電気情報生命専攻1年生(修士)の呂怡錦(リョ・イキン)と申します。時間栄養学と腸内細菌をメインで研究していて、統計学とかも利用しています。大学三年生の時には大道塾という総合格闘技のサークルで主将(幹事長)も務めていました。
趣味は格闘技、ゲーム、音楽ですね。生演奏してくれるジャズバーにいくのが特に好きでよく通っています。映画館にもよく行きますね。
Q.1-2 日本語がとても上手ですが、いつから勉強をしていますか。
中国にいたときは、中学生の頃から本格的に日本語の勉強を始めました。勉強はやっぱり基礎が大事なので、そこでしっかり土台を作りました。ですがやっぱりネイティブにぐっと近づけるくらいレベルアップしたのは、やっぱり大学生になって日本に来てからですね。日本のサブカル文化とかが昔から好きなのもあり、昔からよく日本の映画やアニメやゲームに触れていたのは大きかったですが、日本人と会話するようになってから急激に伸びていきました。
Q.2 このコロナ影響で大変なことはありましたか。
娯楽面での影響が特に大きいかな。さっき言ったジャズバーが営業自粛しているので、4月頃から全然いけてない。旅行の予定も全部だめになりました。たとえ症状が出ていなくても、ウイルスを持っている可能性がある以上、遠くに移動するのは怖いし、飲み会できなくなったのとかもしんどいですが、仕方のないことかなと思っています。
他には、修士二年から就活も控えているので、今年はバイトをしようと思っていたんですが、それが全くできていないのは痛手ですね。あと5月11日にビザが切れたときは本当に困りました。国も一応それを考慮して、在留期間が切れても3か月までは申請できるという救済処置のお陰で、7月下旬には申請できたんですが…。そもそもコロナの中で人の多い大使館に行くというのも嫌でしたね。まあ入場規制などの措置はとられているんですが、案の定1時間半待たされました。
Q.3 オンライン授業になったことで生活はどのように変わりましたか。
実験がない理論系の分野だったら、必要なソフトは自分でパソコンに入れておけば、大体のことはオンラインでも問題なくできます。しかし、私は実験系の分野に属しているので、研究室が封鎖されて実験できなかったのが厳しかったです。今でこそ研究室に入れるようになりましたが、かなり遅れが生じている。とはいっても研究室の空いている時間が短縮されているし、泊りでの実験は申請書をださなくちゃいけないからめんどくさい。そうなってくると修論とかに響きます。
5月下旬の学会が中止になり。その後は全部zoom開催ということになりましたが、果たしてちゃんと実施できているのか怪しい部分があります。他には、オンラインだと授業を先延ばしにしがちになるので、管理が大変になりましたね。ついでに言えば、今年の大学院入試は筆記試験を実施せず面接のみなので、ちょっと不公平ではと感じています(笑)
Q.4 バイトやサークルなどはどうしていますか。
バイトもサークルも、「今」という意味では全くできてないですね。サークルに関しては、元々人数が少ないうえに、今年は全く活動できていないので、無くならないかが心配です。
Q.5 友人関係や家族関係、恋人関係などどのような変化がありましたか。またそれをどのように乗り越えていますか。
家族はそもそも母国の中国四川省にいるので、そもそもあまり帰省氏なのもあり、家族関係は特に変化ないですね。友人関係は、同期が就活で忙しくなってしまったのもあって、コロナだから特別会えなくなったという感じでもないのは救いですね。そもそも同期の大半が修士課程に進んだので、研究室もあるし、定期的に人にも会えてます。一応zoom飲みとかをやったりとかもしたし、コロナが本当に酷くなる前に就活を終えた友人たちが比較的暇していて、緊急事態宣言が終わってからはそういった一部の人とよく会うようになりました。といってもお互い遠出や飲みに行ったりするのは怖いので、人と会うのを最小限にするためにも自宅で会う感じですが。結果として、むしろ人と会う頻度自体は増えていますね。
Q.6 大学費用や生活費に関して、何か影響を受けましたか
特になし。仕送りとかにも変化なし。飲み会とかが減った分、出費が減ってむしろ多少余裕があります。親が公務員なのでコロナで仕事が減って給料が減らされる心配もなく、意外と大丈夫ですね。電気代増えたのが気になりますが、それ以上に浮いたお金の方が大きいです。
Q.7 就活やインターンなど、どうしていますか。
インターンに応募してはいるがなかなか上手くいっていませんね。説明会もオンラインになってしまったり、開催が未定のものが多くて苦戦しています。例年より色々先延ばしになってるので動向を見守ってもいます。まあ特に厳しいのは、研究所や工場などの業務体験などのインターンが全く日程決まらないことですね。これは知り合いの話だが、コロナで人と話す機会が減り過ぎて面接が楽しくなってきたと言いう人がいます(笑)。会話するために面接を受ける感じ。そこまで追い込まれてはいませんが、来年の就活本番が怖いです。
Q.8 コロナによる日本留学への影響はどのようなものがありましたか。またそれに対してどのように対策しましたか。
先ほども言いましたが、もともとあんまり帰省しないので、就職も日本でする予定なので個人としては影響はなし。親が遊びに来れなかったのが残念なくらいですね。私は大丈夫だったのですが、中国でコロナ騒動が収束し始めるころには世界中に蔓延してしまいました。なので春休みに帰省、帰国した人がまず日本に戻れなくなりました。やはり中国の方が感染に関する危険度が高いし、中国に戻った人をなかなか日本に入れられないんです。だからそれを見越してそもそも中国に帰れない人も多いです。5、6月に入って日本もヤバくなってきて、9月入学を予定していた人や、一瞬の隙をついて帰国した人が日本に入ってこれなくて困っている人も多いですね。新学期に間に合わない。最新の動向は追えてないが、相当数の留学生が困っているはずです。
授業はオンラインでなんとかなるっちゃなるが実験などの対面でないとできない授業に参加できないのが厳しいです。中国だとネットの規制が厳しいので、大学からのメールが届かなかったりもして、かなり不便だと思われます。
Q.9 コロナ禍が収束した後はどんなことをしたいですか。どんなことを考えていますか。
目の前のことで言えば、就活に重心を置きつつ、研究も続けなくちゃなので、(コロナ以前の)いつも通りにいかに迅速に戻ることができるかが重要だと考えています。後はサークルにも顔出したいですね。
Q.10 最後に一言!
まずはとにかく、早稲田準支部のことをよろしくお願いします!格闘技の性質上、どうしても対面での活動ができないと厳しいというのがあって、今年は本当に苦労しているようです。写真とか見ると道着を着ていて、なんか普通の空手とかに見えちゃうと思うんですけど、ジャンルは総合格闘技なので、普段の練習では普通にジャージを着て、キックボクシングとかレスリングとかやってます。もちろん道着を着て柔道や柔術をやったりもしてます!最近は少しずつ活動も再開しつつあるので、興味ある方は是非!何ならこのサイトから安東に連絡しちゃうのもアリです(笑)
大道塾早稲田準支部(総合格闘技)のTwitter
もう一つは、折角なので日本に長いこといる経験を活かし、外国語の勉強法(上級者向け)を紹介したいなと思います。個人的な経験が大きいので、参考になりそうなところをいい感じに参考にしていただければと思います。
まず、目指すゴールは人それぞれとして、私のアドバイスはネイティブみたいなレベルの「会話」を目指す人向けです。学んでいる言語の知識が薄い初期の段階では、学んでいる言語の単語や文章を母国語に訳して理解すると思います。ある程度上達したら、母国語に訳すことをやめて、例えば分からない単語を調べるとき、その言語で辞書を引くなどします。日本語は日本語で考えて、中国語は中国語で、それぞれ引き離して考えるのが大事です。そのメリットは、文法などのミス(語順が変など)が減ることです。その手のミスが母国語を経由しているのが原因であることが多いです。母国語を経由していると会話の反応にタイムラグも増えます。変な文章を話してしまうというミスがマジで減ります。
ただ、欠点が一つあるとしたら、会話はこれでめちゃめちゃ上達しますが、文章を訳したりするためにはちゃんと語学的な文法や単語などの基礎も同時進行で磨いておく必要があります。上記の方法で会話だけ磨くと、ある事柄について日本語で解釈できるが、その解釈を母国語にするという作業が苦手になったりします。なのでそれは別途ちゃんと勉強しておく必要があります。ゴールに応じて使い分けてください。あと、マネするのは大事。テレビでドラマやアニメやバラエティーに出てくる表現は積極的に真似しています。
いかがでしたでしょうか! 今回は語学に関する貴重なアドバイスももらえてとても勉強になる記事になったんじゃないでしょうか。
次回は、日本の伝統芸能の表現者である学習院大学の3女のインタビュー記事です!
是非お楽しいみに!