第6回学生団体総選挙&今年の振り返り


早いもので、コロナに振り回された2020年も残すところあと数日となりました。

最早、時代は次の局面を迎えています。

今年が人類にとって、耐える一年だったとしたら、それはきっと雌伏の時間だったとも言えて

2021年はニューノーマルの時代にふさわしい一年になるのではないか、と感じています。

そんな年の瀬。ゆえに身も気も引き締まる、そんな思いです。



去る12月5日に第6回学生団体総選挙が開催されました。

参加された団体の皆さま、各種運営に携わられた関係者の皆様共々、本当に本当にお疲れ様でした。


私たちも本選出場の名誉に預かり、非常に濃厚な時間を過ごすことができました。

参加団体の想い、それを言葉に載せ、放つ。

オンラインだからと、画面越しだからと、なお一層届けたいという思いも一入に

各々が趣向を凝らし、十人十色に強烈な輝きを放っておりました。

その途方もない熱量を帯びた人々の意志が、次の時代を切り開く剣となるのでしょう。


私たちは「オールジャンル部門」で出場をいたしました。

勉強会をベースに、様々な形で学問を社会に還元しようとする姿勢を評価していただいた形です。

実をいうと、このとまり木という組織は、今年の初めまでは本当にただの自主ゼミのような組織でした。

本当にメンバーがそれぞれの興味、知的好奇心を満たすことを主目的とした場でした。


在り方の変化のきっかけは、コロナでした。

これまで通りの活動ができなくなり、途方に暮れた晩冬。

オンラインという場を借り、これまで通りの活動を再開したのは

初夏の頃だったと記憶しています。

その時には、ずっと勉強会を開催しているだけでいいのか?という疑問が

運営の中でくすぶっていました。

人のいなくなったキャンパスを見て、言いようのない無力感に苛まれました。


そうした中で、とまり木の理念の本当に本当の原点に立ち返ろうとなったのです。

本当の原点、それは「人と人との繋がり」です。

勉強会はあくまで手段であって、最終的に目指していたのは、

頑張りたいという意思を持った人たちが互いに出会える場の提供、

それこそが本意だったということを再確認しました。


「叡智の結集」と「人の力の結集」

とまり木が目指すのはそれに尽きます。


それをより実践的に形にしていくための試行錯誤が始まり、

学生インタビューやコラム掲載などの対外的な活動が始まりました。

学生団体総選挙に挑んだのも、その一環としてでした。


しかし、その上で何を為すかというのは、とまり木が目下ぶつかっている最大の壁です。

木たるべきニューノーマルの時代に、新たな提案・提言を行っていきたいという願いがありますが、

正直なところ、社会を少しでもよりよくしたいという願いこそ先行して、

具体的な施策がまだまだ追い付いていない、霧の中にいます。


その事が、総選挙を通じて痛感させられました。


どの団体も、理論と実践のバランスが非常にとれていたし、

理念とその実現のための短期的な目標もしっかりと設定されていました。


普段、出会うきっかけのなかった多くの団体・活動に触れて、

学生たちはこんなにも力に溢れていたのかと。

改めて自分たちの未熟さを噛みしめました。


本当に、濃厚な時間を過ごさせていただきました。

結果こそ残せませんでしたが、それ以上に、たくさんの学びを得た、

本当に、良質な糧となる時間だったと思います。いや、糧にしていかなければならない。


さて、まだまだ課題は山積みですが、ぼちぼち代替わりも近づいてきていることもあり

この年末年始で来年以降どのように活動を展開していくかをじっくりと考えていきたいと思っております。

もしかしたら、また大きく体制が変わるかもしれません。


今回の総選挙で私たちを知ってくださった方もいるかと思います。

そうした方に、まだまだ私たちが目指すものの具体的な形を示すことができないのは心苦しい限りですが、

今後も進展があり次第、Pandoを更新していこうと思いますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。


以上で振り返りとさせていただきます。