ファッションはただの生活用品だとか娯楽だとか思ってたらアカン!!(アカンって使いやすいですよね)
唐突な入りですみません、
今日も台風の影響で強風ですね。こんにちは(*^-^*)
今回は”私の好きな作品”ということで、私の好きな服について書きたいと思います。
私は服が好きなのですが、ずっとほしくて最近手に入れたTシャツがあります!
それは”エイズTシャツ”
えっ?エイズって免疫力を破壊しちゃうAIDS?
ロゴTなん?文字途切れててなんも読めないんだけど
このTシャツを知った時、なにか違和感があると思いますが、その違和感こそがエイズTの魅力です!
このエイズTシャツは、Maison Margieraの1994-1995シーズンから毎年出しているエイズ撲滅を目的としたTシャツのことです。売上の一部がフランスのエイズ撲滅、患者支援のための「AIDS」に寄付されます。首を通すと読めなくなってしまうそのメッセージはこのようなものです。
THERE IS MORE ACTION TO BE DONE TO FIGHT AIDS THAN TO WEAR THIS T-SHIRT BUT IT'S A GOOD START"
「エイズと闘うためにすべき活動はもっとあるがT-シャツを着ることは良い始まりだ」
もともとTシャツは好きではなかったし、デザインもシンプルですし最初見たときは全く惹かれませんでした笑
でもある日古着屋さんで実物を触ってその生地感のよさに感動し、
また別日に別の古着屋さんのインスタがエイズTについて投稿していてそれを読んだときにはこのTシャツに惚れてしまいました…
メッセージを着用時に部分的に読めない状態にするプリント位置で、
「読めないことで読ませようとさせる」
「読めないから始まる会話」
をデザインしているという技法
すごくないですか!?!?笑
日本人はよく英語のプリントTを着ますよね。英語圏でも英語のプリントTシャツはよく着られるようです。そうなるとすんなりとメッセージがわかっちゃうわけですから、英語圏でのプリントTの英語は”デザイン”ではなく、”自己主張”になります。
マルジェラはパリで立ちあげられたブランドですが、世界中から人気を集めるブランドですしヨーロッパでは英語も日本よりずっとなじんでいるので、エイズTのロゴはデザインではなくて”メッセージ”なんです。
実は日本語verも出たことがあって、
着てしまうと「す-はもっ-がこの-を着る-は良い始-りだ」しか見えません。
電車の中でみたら「なんのこっちゃーーっ」て思いますよね。あの人の”メッセージ”はなんだろうって気になります。読めないからこそ。
だから着ている人に
「それってなんて書いてあるの?」ときけば
「エイズと闘うためにすべき活動はもっとあるがT-シャツを着ることは良い始まりだって書いてあるんだよ」
「へー、エイズって何?」
と会話が生まれます。
そんな想いと想いを服に落とし込むテクニックに惚れたわけです。
今回はMaison margieraのエイズTシャツを紹介しましたが、他のアイテムも、他のブランドも、ファッションにはデザインの裏にいろんな想いが込められています。
ファッションは自分を魅せるためだけではなくて、考えたり、感じたりできる一番身近なアートのようなものではないかと思います。