みなさん、こんばんは!
今回の記事では、昨年出場した「キャリア甲子園」での私たちの汗と涙の記録をお届けします!
【キャリア甲子園とは?】
https://careerkoshien.mynavi.jp/2020finalreport/
キャリア甲子園は高校生を対象とした日本最大級のビジネスコンテストです。協賛企業がテーマを出題し、好きな企業テーマにエントリーします。書類審査、プレゼン動画審査、準決勝と戦っていき、最後は企業代表チーム同士の戦いとなる決勝戦を開催。決勝戦はインターネット生中継を行い、全世界に発信されます。昨年のエントリー数は過去最大の2009チーム、6870人。
50cm.では1年生チームと2年生チームに分かれて出場しましたが、両チームとも上位48チームに選出されました。
【私たちの戦い】
10月頃:エントリー
1年生チームのメンバーは、現2年生の内野・小野・川島・永田の4人。加えて柴田が参加。
応募する企業テーマは、紆余曲折あったのちあみだくじの結果、薬品会社バイエルが出題する
世代や性別、そして育児や介護などの状況もさまざまに異なる人たちが、生活環境の変化の中で、継続的に企業で働き続けることを可能にする施策を考えてください。
に決定。
〜11月下旬:第一の壁・書類審査
ここから施策の考案が一から始まりました。
メンバーが違う学校であったことから頻繁に会うことはできない中でも週2-3回ほどオンライン会議を行っていました。まず「継続的に働く必要があるのはなぜか」「継続的に働く上での妨げは何か」など根本的な問いを出発点として施策案を出し合いました。
最終的な原案は、
「アメーバ型組織×雇用シェアリング」
プロジェクトごとに小組織に分けて、プロジェクトが終わるごとに再編成し、再編成のタイミングで休職したり復帰したり他社へ出向したり自由に動ける、というシステムです。
システムを説明したパワーポイントの資料は最終的には54枚に及ぶものとなりました。
提出した資料は、以下のURLからご覧になれます。
審査の結果、書類審査突破。
2009チーム中、120チームに絞られました。
〜1月上旬:第二の壁・動画審査
書類審査の結果発表から約1ヵ月で、提案する施策を10分以内の動画にまとめて提出しなければならないという、時間的には最もハードなステージでした。オンライン会議のほか、ファミレスで集まって話し合い、「どうすればパッと引き付ける動画にできるか」「限られた時間の中でどこを取り上げるか」など私たちが考えていることの伝え方や、より踏み込んだ施策案の研究を行いました。
学生である自分たちだけで話し合うだけでなく、「働く大人」に焦点を当てたテーマであったため、企業の方に実際にお話を伺ったり、企業で働く方を対象としたアンケートを実施しました。そのときご協力くださった、株式会社クロノスの大石様、アドバイスをくださった方、アンケートにお答えくださった多くの方々には、感謝してもしきれません。
動画を作る上では、提案するシステムのプロトタイプとなるウェブサイトを作ったり、動画編集をしたり、ちょっとした演技もしたり、様々な経験を積むことができました。
提出した動画は、以下のURLからご覧になれます。
2月14日:最難関・準決勝大会
準決勝進出が決まって以降、ほぼ毎日会議を行い、時には会議が終わると日付を越していた、ということもありました。放課後にはパソコンをもって頻繁に集まるようになり、キャリア甲子園への想いが加速していきました。同時にこの頃から、施策案やプレゼン内容を詰めていく中で、メンバー間での意見の食い違いが生じることが増え、話し合いが行き詰まってしまうこともありました。しかし、それぞれがそれぞれの意見をよく聞くことで、その意見の良い点・悪い点を整理でき、私たちなりの最善の結論に帰着できた気がします。
準決勝大会当日は、私たちの出番は16:00ごろからでしたが、朝早くから集まり、直前まで最終調整を行っていました。そんな緊張感の中でも、お昼にみんなでコンビニにご飯やおやつを買いに行ったり、緊張ほぐしのためにみんなでダンスをしたり、他のチームの発表を見ながら「いけるかな?」と話したり、本当に楽しかったことを覚えています。
そして、プレゼン本番。スライドのタイミングと話し始めるタイミングが合わなかったり、10分以内に収めようと早口になってしまったり、ちょっとしたトラブルはありましたが、無事終了。しかし、プレゼン後の審査員からの質問タイムが過酷でした。次々に飛んでくる心に突き刺さるような質問に、答えられなかったり、しどろもどろになってしまうなど、なかなか厳しい時間でした。
結果は、敗退。敗因は、複雑なシステムを考えており、多くの要素を盛り込んだ提案をしてしまったため、強調したいポイントや魅力が伝わりきらなかったり、システムに穴が出てきてしまうなど、どの要素も中途半端になってしまったことだと考えています。「推しポイント」を定め、伝える内容を絞ることの重要さを痛感しました。
しかし、初出場かつ作業を進めるうえでの大人のサポートを受けずにここまで進むことができたことは本当にうれしかったです。メンバーには感謝してもしきれません。会議の後に話し合った内容を図で分かりやすくまとめてくれる人、雰囲気でなんとなく決まってしまいそうなことに対して別の視点から意見を出してくれる人、課題を打破するクリティカルな案を出してくれる人、などそれぞれが持つ力を発揮し、それをみんなが受け止めることでさらに自分を出しやすい雰囲気を作ることができたことが、ここまで結果を残せた要因の一つなのだと思います。
準決勝大会のプレゼン動画はこちらからご覧になれます。
【感想】
キャリア甲子園の話し合いをしている期間は、私の学生生活の中でも大変で、濃い期間でした。私以外のメンバーの3人は本当に優秀で、プロジェクトの内容も、企業の方に私たちのアイデアを紹介するであり、大人が考えるような難しい内容だったので、毎日ついて行くのに必死でした。特に私は1人だけ違う学校なので他校の同輩と一緒に活動するのは初めてだったのですが、他の3人の、1つの意見を深くまで追求する話し合いに圧倒されました。普通の人がスルーしてしまうような細かいところを深く話し合うことがプロジェクトが1つの形になったときにとても生かされていたから準決勝まで勝ち残れたのだと思います。また、私が出した意見に対して、もっとこうした方がいいとか、全力で返してくれるメンバーがいてくれたから頑張ろうと思えたし、自分の意見を伝えよう、メンバーの意見を聞こう、と思えたのだと思います。簡単に通った意見は1つもないので、それが形になった時はみんなのすごいアイデアやが組み合わさったものになりました。結果的に他のグループが通ってしまっても、自分たちにはない良さを持ってるグループを見ることができたし、逆に自分たちのいいところも見つけることができました。当時は全員ハードスケジュールの中で、話し合いが終わるのが日付を越えるのも当たり前のようにあり正直辛かったのですが、高校生活の間に経験できて本当に良かったです。高校を卒業して大学生、社会人になっても、チームで意見を出し合って乗り越えた経験が自分の自信になると思います。
(永田慧)