私たちは一体何のために生きているのだろうか。
私が考える生きる意味の一つとして、幸福の追求というものがある。しかし、日本で幸福だと感じて生きている人の割合は他国と比べて意外に少ない。世界156カ国、186の都市を対象にした世界幸福度ランキング(2020年)では、日本は62位となっている。日本と対照的にフィンランドをはじめ、北欧諸国は軒並み上位である。この違いは一体どこから来るのだろうか。日本は他国と比べて治安も良く、経済的にも恵まれているにも関わらず、なぜこんなに順位が低いのだろうか。(ちなみに、目に見えない“幸せ”は、各国の対象者にQOL(生活の質/人生の満足度)を0〜10で評価してもらうほか、「1人あたりの国内総生産(GDP)」「社会福祉」「自由度」「健康・寿命」「社会の寛容性」「(汚職など)腐敗度」の6つの項目から数値化。数値が高いほど、国民の幸福度が高いと評価される)
私は、幸福の根源や社会制度と幸福度の影響について関心を持っており、日本社会の「幸福度」をより上げたいと考えている。そのためにどういった社会制度が効果的なのかを主に北欧諸国の政策と比べること等を通じてこれから学んでいきたいと思う。
また、平等の実現に関して、完全な平等を実現することはかなり難しい(ほぼ不可能だといっても過言ではない)ものの、完全な平等に近づけることはできるだろう。表面的な違いによって判断されるのではなく、実質的な価値や実力が社会に反映されるように、既存の差別をできるだけなくし、皆が平等な権利を享受できていると感じられるような社会を実現していきたいと思う。