早大卒がベンチャー企業の「社員第一号」として入社を決意した3つのワケ(前編)

株式会社CINC・AN事業本部・コンサルティンググループのKoichi.Eです。コンサルティンググループでメンバー6名のマネジメントを行いつつ、クライアントにコンサルティングを提供している、”プレイングマネージャー”です。

今私の記事を見ている方は、ほとんどが就職を今後控えている学生の皆さんかと思います。

少しでも、読者の学生さんにお役に立てたり、学生みなさんが一人ひとり自分自身について見つめ直す気づきを与えたりできるよう、キャリアに関する経験談を本日はお伝えしたいと思います。

読み疲れてしまうと思うので、下記2部構成で書き綴りたいと思います。

  1. 略歴~早稲田での学生時代編 ←今日はココ
  2. 就活~新卒入社編(後半はこちら

早大卒がベンチャー企業の「社員第一号」として入社を決意した3つのワケ(後半)

Koichi.E
株式会社CINC(シンク)

こういう学生さんに読んでいただくことをオススメしたいです

  • 学生時代をとりあえず過ごしまっているが、将来のためにも何かアクションしたほうがいいと思っている学生さん
  • 学生時代はサークル・バイトに集中しているが、そろそろ就活を見据えてビジネスを体験してみたい(インターンとか)と思っている学生さん
  • 周りからは優等生と言われたけれども、ビジネスの世界は勉強好きだからといって成功するわけではない事実を既に知っている学生さん

私はこういう人です(経歴紹介)

  • 1993年 生まれ
  • 2012年 埼玉県の私立高校を卒業後、早稲田大学商学部へ進学
  • 2016年 早稲田大学商学部を卒業後、社員数"ゼロ"のワンマン社長ベンチャー企業に新卒入社
  • 2017年 株式会社CINC(旧:Core)にジョイン ~今に至る~

2部構成の本記事で皆さんにお話したいこと

端から見ると典型的な優等生だった早大生の私が、一般的な就活路線を自ら踏み外し、社長が1人ですべて回しているベンチャー企業の「社員第一号」として新卒入社した思考回路をお伝えします。

社員数"ゼロ"のベンチャー社長に出会うまで

私はかなり優等生な道を大学生になるまで歩んできました。下記のような感じです。

  • 中学受験のために、日能研に通う(通常は5年生から通うことが当時一般的だったが、3年生から通っていました)
  • 中高一貫校で6年間過ごす
  • 高校3年間は特進クラス
  • 高校1年生から予備校に通う(現役高校生しか通うことが許されない「早稲田塾」に通っていました)

高校受験を除き、全ての受験戦争を経験してきたわけで、端から見ると勉強好きの優等生です。事実、勉強は好きでした。(特に世界史。全国模試では常に90点以下を取ったことなかったです)

大学受験を経て、晴れて早大生となりました。入学後は1年生から複数のサークルにも所属し、”The大学生生活”を送っていました。

社員数"ゼロ"のベンチャー社長に出会い、自分の中に雷が走った

大学1年生18歳の秋に、後に新卒で入社することに決めた会社の社長と始めてお会いします。

出会いのきっかけは、当時所属していたサークルの先輩に、

「コンサルティング会社のインターン生募集してて、自分も今インターンしてるんだけれど、かなり実践的な内容だから興味あるなら来てみる?」

という何気ない誘いでした。

当時、誘われたことにはNoと言わずに何でもやってみようマインドだった私は、二つ返事で躊躇することなく、とりあえず社長と会ってみることにしたのです。

社長と会った場所は今でも忘れることのない、超都心の芝公園にある「セレスティンホテル」のホテルラウンジでした。

思い出のセレスティンホテル(東京・芝)


何も準備せずに行った自分に対して、非常に礼儀正しい社長でした。当時36歳くらいの男社長です。

社長の略歴を聞いていると、なんと華々しい、外資コンサルティングファーム畑を渡り歩き13年という、現役経営戦略コンサルタント兼ベンチャー経営者の肩書を持っていました。

当時、「マッキンゼーはすごい一流企業。コンサル会社は就活生に大人気。」という情報だけ持っていた大学1年の私には、非常に魅力的な経歴を持っていました。


いきなり本題について話し合うのかと思いきや、私のこれまでの人生や今後やりたいことなど私という人間をめっちゃ深ぼってきます。

(今思うと、いきなり本題に入るのではない「アイスブレイク」やコンサルタントの必須スキルである「ヒアリング力」が余すことなく披露されていたのに気付かされます。笑)


ちなみに、私が今後やりたいと思っていたことは、当時ホテルマンでした。

理由は、3つあります。

  1. 高校生の頃に読んだ書籍である『リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと』でホテル業界に熱烈なパッションを持ったこと。
  2. お客様に対してNoと言わず常にお客様ファーストという姿勢に感銘を受けたこと。
  3. 働いているリッツカールトンの従業員が自分の仕事に対し誇り・プライドを持って働いていて、従業員同士がお互いを尊敬しあっていること。

全てはこの本を読んで、ホテルマンに魅力を感じていた為でした。


社長がインターンについて本題に切り出し話始め、インターンの概要を聞いていると6つの重要なことがわかりました。そしてそれが、そのまま私が今もなおコンサルタントの肩書を背負い仕事をしている原動力・原体験だったことに繋がります。

  1. コンサルタントは正解が世の中にない受験勉強とは全く逆の問題に向き合い続ける仕事。
  2. コンサルタントはお客様に対してNoと言った時点で、コンサルタントしてのバリューはゼロ。常にオファー(提案)を出し続けることにバリューがある。
  3. バリュー=エクスペリエンス(経験)×パフォーマンス(成果)。パフォーマンスがどんなに良くとも、お客様への態度・コミュニケーションのような”エクスペリエンス”がゼロならば、バリューはゼロ。
  4. インターンの内容は、実際に社長がクライアントから頂いている「課題」解決のサポートをしてもらいたい。
  5. インターンをやってもらう以上、インターン生のためにも、”学生”としては接さず、”新卒3年目の若手アソシエイト”と見なして接する。インターン生のレベルに合わせるのではなく、社長自身のレベルに合わせていく。
  6. インターンをやってもらう以上、インターン生には、自分(=社長)をクライアントだと思って、コミュニケーション・プレゼンテーションして欲しい。決して学生レベルのコミュニケーションを期待していない。

社長の話を要約すると上記になりますが、これだけではなく、初めてフレームワークについての話も受けました。(3C分析って知ってる?とか)

▶3C分析知らない方はこちら(ビジネスパーソン必須の思考回路です)


私は、この6つの要点を踏まえて、雷に打たれたのです。

つまり、コンサルタントの仕事の本質は、私が高校時代に読んだリッツカールトンのホテルマンと同じだったのです。


たった90分のホテルラウンジ(響き好き...)での会話でしたが、コンサルティングという全く知らない世界を私に教えてくれる社長が非常に魅力的に見えました。

「どうかこの人のもとでビジネスパーソンとして、学生の頃から修業して、周りの人よりも差をつけたい」その野望が私の中に芽生えました。


こうしてコンサルタントという仕事に俄然魅力を感じるようになった私は、インターンを大学1年から始めることになったのです。


次回に続く

インターンを大学1年生から初め、途中休止期間もありましたが、学生時代に約2年6ヶ月をインターンに費やしました。(インターンに全力投球しつつ、同時に居酒屋でバイトもしてました。当時は体力あったので)

学生インターンの在籍期間を含めると、ファーストキャリアとなった「社員数"ゼロ"のベンチャー企業」には累計4年間過ごしています。(社長には今でも感謝しきれず、一年に一回は飲みに行かさせていただいております。そろそろお誘いしようかな。笑)


次回は、学生インターンを経て新卒入社したワケ・なぜ大手企業への就職が既定路線が一般的な早大生に於いて私は正社員第一号として入社したのか・私の経験談から学生の皆さんにお伝えしたいことをお届けしたいと思います。

後半はこちらからご覧くださいませ!

早大卒がベンチャー企業の「社員第一号」として入社を決意した3つのワケ(後半)

Koichi.E
株式会社CINC(シンク)


長らく、ご覧いただき大変有難うございました(^o^)

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