うきはのカヌー体験でゴミ拾いを続ける齋藤さん

福岡県「うきは」の古民家で学ぶSDGsワ―ケーションモニターツアー1泊2日に参加した。

かねてから興味があったSDGsゲームをやれたり、原口唯さんから、とっても分かりやすいSDGsの説明があったりと盛り沢山だった。

私にとってのハイライトは、カヌー体験だった。

うきはの大自然に囲まれて、優雅なカヌー体験で申し込んだが、大自然を堪能する以上に得るものがあった

写真のように、うきはの大自然は、とてもきれいで楽しめる。

一方で、よく目を凝らしてみると、2017年の九州北部豪雨の際に流れ出したゴミが、河川の両脇に引っかかり、三年経った今も残されているのだ。特に厄介なのが、溶けないプラスチックゴミだ。

災害の影響とは言え、プラスチックは人間が生み出したものだから、残念でならない。

これは何とかできないのかと考えてたところに、カヌー体験コンダクターの齋藤さんが、

「もしよければ、一人一つでもゴミを持ち帰ってくれたらとご案内してます」と声をかけてくれた。

カヌーには、20分も乗れば慣れてしまうので、いざチャレンジと、1つ、2つ、3つとやれる範囲で、木や枝に引っ掛かっているゴミ拾いにチャレンジした。

全世界的にプラスチックを減らそうという動きがある。

いくらメディアや講義でこの問題を聞いても、なかなか行動にまでつながらない。

百聞は一見に如かず。

カヌーで大自然を楽しむ中で、それを汚してしまっているプラスチックのゴミを見ると、まずゴミ1つ拾うことから始めてみようというきっかけになる。

うきはのカヌー体験は、大自然に囲まれ、カヌーを優雅に楽しみながらも、齋藤さんのゴミ拾いの呼びかけにより、地球環境問題にも関心を持てる、格好の場所になっているのではないか。

世界は自分達の力で変えられることを証明しよう!

この一日一善的な一人一ゴミの積み重ねに、100人、1000人、1万人と、賛同者が増えて、この2-3年で、元通りになれば最高だ。

カヌー前日は、キャンプ場で、五右衛門風呂を体験させてもらった。

私の後に、斎藤さんも五右衛門風呂に入ったのだが、翌日の天気を心配している齋藤さんの声に、心が籠りすぎていて、ブランコで寝入る私の耳元まで子守歌のように聞こえてきた。カヌーと自然を、心から愛する気持ちが、全身から伝わってくる齋藤さん

単にカヌーを楽しませるだけに留まらない齋藤さんの自然愛、地域愛を感じ取り、一生心に残り、かつこれからのSDGs行動にも繋がるカヌー体験を出来た。

次回のカヌー体験では、はさみ、ゴミ袋、軍手を持参しよう!

「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」
福岡市から車で50分の「うきは」には、みんなが気が付かないような片隅で社会を照らす人たちが沢山いる。

地方創生の鍵は、一隅を照らす人たちの小さな活動の積み重ねにあるのだと感じられたワ―ケーションでした。

うきはの方々、一緒に参加してくれたメンバー、ありがとうございます!



岩尾俊兵
2020.09.08

めちゃめちゃいい記事ですね!
観光やレジャー×社会課題というのは今後の世の中の大きな流れになりそうです。

ザック井上
2020.09.08

コメントありがとうございます!うきはには、観光、レジャー×社会課題のような動きがあります。九州方面お越しの際は、ぜひお立ち寄り頂くと。