模擬国連って、何ですか?

皆さんこんにちは、石川です。今回は、Let’s MUN!が携わっている「模擬国連」とはそもそも何か、ということについて説明したいと思います!

模擬国連とは?

模擬国連。それは「国連を模擬する」活動です。本当に名前通りの活動なのですが、このままだと模擬国連が一体何なのか全くわからないので詳しく説明しましょう。

模擬国連は、「大使に成り切って国際問題について議論する活動」です。地球温暖化やジェンダー問題、児童労働など様々な国際問題について議論する活動です。しかし、議論だからといってあなたの個人的な主張をしてはいけません。アメリカ大使、ドイツ大使、インドネシア大使など、各国の大使=各国の代表として議論を行うのです。この、一国を背負って議論する責任感が、模擬国連の醍醐味でしょう。たった一言の発言で担当国の運命を変えかねないという重みは他の活動では味わえない、模擬国連独特のものです。

会議中にすること

さっき国際問題について議論すると言ったけれど、議論といってもディベートのように賛成反対に分かれて議論するだけではありません。議論にはちゃんとした目的があります。それは「決議案」を作ることです。決議ってなんぞや?っていう人に説明すると、決議は国際社会の意思表示です。条約みたいに法的拘束力はないけど、「今後世界はこのように動きます」と宣言するのが決議になります。そして、そのアイデア(土台)が決議案なのです。

模擬国連では、各国の大使が自分たちの利益になる政策を持ってきて議論をするのですが、自分にしか利益のない自己中心的な政策は当たり前ですが他の国が認めてくれません。だから他国の大使と議論して、他国も認めてくれる政策を作り、その政策をまとめて決議案にするわけです。これが模擬国連会議ですることです。

もちろん、国の立場からしたら解決したくない国際問題もあるでしょう。例えば核兵器を持っているアメリカは核兵器を減らす決議案には賛成できないだろうし、死刑制度が残る日本では死刑の完全廃止に賛同できそうにありません。「あなた」の個人的価値観を離れて「大使」としての利益を追求しなければいけないわけです。でも国際社会と足並みも揃えないと、他国にバッシングされます。そんなジレンマも、模擬国連が奥深い理由の一つでしょう。このジレンマを解決するために他の大使と議論、交渉するのが模擬国連最大の特徴だと言えると思います。


これで模擬国連については大方分かったでしょうか。それでは、次回の更新をお楽しみに!