SSDC 開港都市プログラム Day3

こんにちは。明治学院大学・岩尾俊兵ゼミ所属の齊藤正人です。
私は約3か月間、SSDC様の事業創造デザインプログラムに参加させて頂きました。今回はDay3で学んだ内容について書かせて頂きます。
 

Day3 初期のビジネスモデルを考える
 
①仮説の検証・修正結果を共有する
<インタビューの目的>
・顧客が切実に悩んでいる課題を発見し、お金を出してでも欲しい解決策を素早く突き止めること
➡自分たちの製品の熱狂的なファンを作ること
 
・インタビューで顧客が見つからなかったらそれは失敗なのか…
➡NO! 失敗ではなく学び!
仮説が正しくないことが検証できた場合、仮説を修正し新たに検討を始めれば良いだけ
 

②ビジネスモデルを図解する
<図解の役割>
ビジネスモデル図解は「主体」「矢印」「補足」の3つの要素で構成されおり、実際に考えているビジネスをどのように人に届けるのか、その対象となる人はどんな人かをざっくりと解説するもの
 
「主体」とは
ビジネスにおける重要な関係者・モノのこと
<ルール>・上段(利用者)・中段(事業アイデア)・下段(事業者)に分かれており、それぞれの要素を最大3つずつ考える。・実際のビジネスシーンでは、たくさんの要素が絡み合い、複雑化しているが、あくまで重要な要素のみに削ぎ落とす為、3×3の9つの中に収める 

「矢印」とは
主体の間を流れる重要な関係性のこと
<ルール>モノ・カネ・情報にはそれぞれマークがつく。入れ子の場合は小さいほうに●が付く。必ず存在するわけではない流れには点線を使う

「補足」とは
主体や矢印だけでは描ききれない重要な情報のこと
 
<ルール>なぜこの主体があるのか?なぜこの矢印があるのか?など、理由を明記することにも使う。捕捉に対して補足が入ることもある


③初期のビジネスモデルキャンバスを作成する
ビジネスキャンバスとは
アレックス・オスターワルダーとイヴ・ピニュールによって開発されたビジネスの構造を可視化したフレームワークのこと。どのような顧客がいて、それに対して自社が提供できる価値はどのようなものか、価値を提供するために必要な活動はどのようなものか、その結果、得られる収益・コストはどう考えられるかを9つのフレームで考える
 
<9要素からなるフレームワーク>

1. 顧客セグメント
誰のために価値を創造するのか
最も重要な顧客は誰なのか
2. 価値提案
顧客にどんな価値を提供するのか
どういった問題の解決を手助けするのか
3. チャネル
どのチャネル(接点・場)を通じて、顧客セグメントにリーチしたいか
4. 顧客との関係
顧客セグメントとどのような関係を結ぶのか(関係構築の手段)
5. 収益の流れ
顧客はどんな価値にお金を払おうとするのか(課金のバリエーション)
6. リソース
価値提案の実行に必要なリソースは何か
流通チャネルや顧客との関係、収益の流れに対してはどうか
7. 主要活動
価値提案の実行に必要な主要活動は何か
流通チャネルや顧客との関係、収益の流れに対してはどうか
8. パートナー
主要パートナー・サプライヤーは誰か
どのリソースをパートナーから得て、どの主要活動をパートナーが行っているか
9. コスト構造
ビジネスモデルにおいて特有の、最も重要なコストは何か
どのリソース、主要活動が最も高価か
 
まとめ
Day3の内容は新規事業を立ち上げる際に、最も重要なポイントとも言えるビジネスモデルの考え方について学びました。競争力が激しい市場の中で生き残っていく為には、「誰にどのような価値を提供するのか」という確固たるビジネスアイデア・ビジネスモデルを構築することが必要不可欠であるということが分かりました。今まで大学の講義を受け、ビジネスモデルが大切であるということは理解していましたが、なぜ大切なのかまでは理解しきれていない部分がありました。しかし、今回SSDC様のプログラムに参加し、実際に新規事業プランのビジネスモデルを考えたことで、「競合他社との差別化」「収益構造の問題点の発見」「事業の原点を振り返ることができる」等、大切である理由を身をもって感じることが出来ました。このような貴重な経験をさせて頂いたSSDC関係者様には感謝の気持ちでいっぱいです。約3か月間、本当にありがとうございました。
岩尾俊兵
2021.10.23

非常に良くまとまっていますね。
ビジネスモデルについては、ほぼ網羅できたと思います。

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