今回のテーマは「存在価値」について。
緩和ケアなどの領域において患者さんに治療ができない場合、医療者の役割はなんでしょうか。ひとつには、自身の生に納得してもらうことがあげられると思います。
ただ、それはとても難しいです。
病気で寝たきりになり、トイレやお風呂にも一人で行けないという状況で、生きている意味を感じられる人はどれくらいいるのでしょうか。多くの人が、家族に申し訳ないと思ったり、自分は厄介者だと感じたりしてしまうのではないかと思います。
そのような状況でなくても、普段、自分の存在価値を認めて生きている人はどれくらいいるのでしょうか?
学歴、財産、外見…、そういった周りから評価されやすいものが取り払われたとき、ただの「自分」に存在価値を感じられる人は多くないと思います。
社会で生きる以上他者と関わるので完全に切り離せるものではないと思いますが、病気だったりその他の出来事によって自分を社会的に評価するものがなくなったら、あなたは自分の存在価値を感じられますか?
私は正直、自分自身に存在価値があると胸を張って言うことは出来ません。
周りを見ても、特に医療者は社会的評価が高く、わかりやすく人の役に立つことが出来る仕事なので、自分の無力さ、存在の小ささという壁にぶつかったとき、自分の存在価値を認められる人はどれくらいいるのかなあ、と思ってしまいます。
自分の存在価値を認め、そして医療者として一人でも多くの人に「生きていてもいいんだ」「ここにいていいんだ」と感じてもらうにはどうすればいいのか...
いつか答えが見つかるでしょうか?
自分への社会的評価が低くでも、自己肯定感が根底にあれば自分の存在価値を見いだせるのでは、、?🤔🤔
私もそう思います!ただ、社会的評価が高くて一般的には自己肯定感高そうな人ほど自己肯定感低いなと個人的に感じることが多いです…!