なぜ日本以外の国では湯船に浸からないの?

 こんにちは、vent arrière の竹花悠太朗です。

 皆さんは毎日湯船に浸かってますか?寒くなってきたので、浸かっている人も増えてきたと思います。日本のように湯船に浸かる国は少ないということを知っている人は多いかと思います。ではなぜ少ないのでしょうか。


 ①日本と海外の水に対する考え方。

 日本は水資源が非常に豊かな国です。そのため日本では、きれいな水をそこまで気にせずに使用することができます。一方で乾燥した気候の国では水は貴重なものとして扱われます。お風呂に水を張るのはもちろん、シャワーでも15分以上浴びることは絶対に禁止!という家庭が多いです。私がフランスでホームステイをした家庭はそのようなルールはなかったのですが、友達がホームステイした家庭では5分以内というルールがあったそうです。


 ②お湯を作る仕組み

 ・日本でのお湯を作る仕組み 
 ガス式と電気式があります。ガス式は給油機の中のパイプを直接熱することで瞬時にお湯が出るようになっています。電気式は貯水タンクの水を電気ヒーターで熱し、タンク内のお湯になった部分を出しています。 

 ・海外でのお湯を作る仕組み
 貯湯式というものが多いです。これは貯水タンクの水を貯湯槽に貯め、その水を沸かしてお湯を作るというものです。お湯を使うときには、この貯湯槽からお湯を引いてきます。そのため、貯湯槽のお湯がなくなると、再度お湯を沸かして貯めるまでお湯を使うことができないということがあります。

 両者の明らかな違いは、お湯を作りながら使っているというところと、作っておいたお湯を使うというところです。海外では湯船にお湯を貯めようとすると、途中でお湯が無くなってしまうんです。


 ③入浴スタイルの違い

 日本では体を清潔に保つだけではなく、お湯に浸かることはリラクゼーション効果があるという考えがあります。そのためシャワーだけでなく、浴槽にお湯を張る方も少なくありません。お風呂を楽しむ文化が暮らしに根付いています。

 ヨーロッパやアメリカなどの欧米の人々は、体臭が強いため、体をきれいにするという目的でシャワーを浴びます。そのため、お風呂=「体を清潔にする」であり、お風呂=リラックスにはなりません。ゆっくりお湯に浸かるのではなく、効率的に体をきれいにできるシャワーを浴びるスタイルが一般的なのです。


 このような理由から、海外では湯船に浸かるという習慣があまり無いのだと思います。私は温泉が好きなので、是非ともお湯に浸かる良さを知ってほしいです。

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