10.人や国の不平等をなくそう

皆さんこんにちは

今回は、10の「人や国の不平等をなくそう」について書きたいと思います。

皆さんは不平等と聞いて何を思い浮かべますか?
私は、ジェンダーや女性差別といった言葉が思い浮かべられます。
今回の10の項目も同じように、ジェンダー格差や人種差別・少数派の差別が含まれています。

【なぜ目標10が必要なのか?】
それは、SDGsの掲げる「持続可能な開発目標」達成のためには、2015年9月に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で掲げられたスローガン「誰一人取り残さない」no one will be left behind)世界を実現することが必要不可欠だからです。
 
【内容】
SDGsの目標10では「人や国の不平等をなくそう」という目標を掲げています。
これは各国国内における不平等や、国家間における不平等是正のため問題として取り上げています。
他の目標にも関連しますが、不平等は経済成長の妨げや所得格差は性別や年齢、障がい、人種、民族などを理由に起こります。
これらを是正するための取り組みとして機会均等を測る取り組みが必要だとされています。さらには経済格差を是正するため途上国輸出への特別待遇や途上国への資金流入の促進も求められています。
そのため低所得世帯への所得増や所得成長率、平等な能力強化や経済機会の提供がターゲットとして挙げられています。
また、国際的な取り組みでは金融市場での規制とモニタリングの強化、途上国の発言権の拡大などが盛り込まれています。

【不平等の現状】
現在、世界の最富裕層の10%が全世界における所得の40%を占めているといわれています。人口規模を考慮に入れた場合、開発途上国の所得格差は11%にまで拡大しています。このような世界では資産を持つ富裕層に有利に働くグローバル経済や金融システムとなってしまい国内の改装や個人間の不平等だけでなく、国家間におけるそれももたらされてしまうのです。
この不平等により保健や教育サービス、その他資産へのアクセスという点で大きな格差が生まれてしまい、より不平等な社会へと移行してしまいます。

【どのような対策がされている?】
国家間での対策としては「ODAや海外直接投資などを通じて、開発途上国への資金流入を促す」、「計画に基づきよく管理された移民政策を通じて、秩序のとれた移住や流動性を確保する」といった政策が行われています。
しかし、国家規模での対策だけではどうしても是正できない部分があります。それが個人の経済的な格差です。
これは国家間の不平等にも繋がりますが、開発途上国の多くでは生産した作物を不公平な価格で安く買われてしまうため不平等な労働を強いられ、貧困から抜け出すことができなくなっています。
このような問題を是正するための対策としてフェアトレードが世界的にも行われるようになってきました。
※フェアトレードとは→生産者と消費者の間で適正な価格で取引が行われるようにする仕組みです。 これにより、開発途上国の立場が弱い人々にも労働に見合った資産を有し、自立や生活環境の改善を行えるようになる 


今現在では、不平等についての講義もあります。そのため、身近なものでもあるので他人事ではおわらさず、私たちにもできることがあるのではないでしょうか?
一度考えてみてもよいかと思います。

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