「地方創生はなぜ必要か？」 〜3/15のディスカッション活動報告〜

こんにちは。GUCCIです。

3/15に「地方創生はなぜ必要か？」というテーマで発表しディスカッションをしました。

ディスカッション1

「どのような地域が人口減少の速度を低下させることに成功できるのだろうか？そのような地域の特徴を分析し、深く議論せよ。」

当日は国土交通白書2015で取り上げられている「第1章　第2節　人口減少が地方のまち・生活に与える影響」をベースに、人口減少の起きたまちがどんな事態になるかを紹介しました。

そして、『地域衰退』という本で紹介されている、日本の地方小規模都市が医療・福祉産業に支えられた社会構造である点にも触れ、地方創生で求められる「稼げる産業の創出」の重要性を確認しました。

その上でディスカション1に臨みました。議論の内容は以下にまとめられると思います。

・地方から出て行く人を抑制する・地方に来る人を増加させる、の2観点がある。

・地方での交通機関・交通網の発達によって、利便性を魅力にすることはできない。（もはや交通網の維持をどう実現するのかというフェーズである）

・人口減少を人口維持に転換するための雇用創出の際には、農業の法人化・創業支援・IT環境の充実化が重要ではないか。

・公立大学設置によって大学生を呼び込むと、地域に活気が生まれる。

・コンパクトシティかつスマートシティで自治体が生き残りをかける戦略は必須だろう。

結局、これらであげられた取り組みは全部本当はやりたいというのは間違いないと思います。しかし、予算制約がある中でどう組み合わせるのが最適なのかは非常に難しいです。そこで、どのような組み合わせを導くのかが各地域（自治体＋企業＋NPOなど地域の関係者全て）の腕の見せ所でしょう。

ディスカッション2

「野田市職員として1億円の自由な予算が与えられたときに、どんな関係人口創出・拡大政策が考えられるか検討せよ」

次に、2018年から盛り上がりを見せている「関係人口」の考え方を紹介し、私の地元の野田市の関係人口創出・拡大政策を皆さんに考えていただきました。

関係人口というと掴みどころのない考え方だと思います。

関係人口創出・拡大政策というのは、移住・定住や観光客増加に結びつく政策ですが、移住・定住や観光客増加政策と割り切るのも少々違うものです。

そのため、関係人口のみをターゲットにする政策の検討は案外難しいものです。

千葉県野田市は人口約15万人で、日本の総人口減少速度と同じようなペースで人口が減るため人口減少については平均値です。丘の上にちょうど真上にいるかのように野田市の人口減少は始まりかけている状況です。

そして、東京にも近いために野田市は人口減少に対する危機感は薄いようです。（野田市HPの移住・定住促進政策は、低所得の夫婦に対する野田への引越費と住居費を最大30万円支給する内容のみしか確認できませんでした。）

その上でディスカション２に臨みました。議論の内容は以下にまとめられると思います。

・野田の魅力として、キッコーマンを始めとした醤油の製造・プロの試合も開かれるようなゴルフ場、が存在し、この有効活用し、広報戦略を強化する。

Ex. 醤油と一緒に食べるような料理を提供する飲食店の写真をSNSで発信し、その発信力に応じて商品・賞金を与えるようなコンペを実施する

Ex. ゴルフを始めたい若年層に対して広報の他、民間事業者によるゴルフ用品の貸出などの手厚さ拡充を支援する

Ex. 野田市の魅力をまとめたHPであまり見やすいものがないので、その改修を学生に自由に委ね、学生には報酬として野田市での宿泊券・飲食券を渡す。

本当は1億円の予算配分なども議論したかったのですが、時間が40分程度ではそこまで詰めた議論はできませんでした。（個人的には1億円という予算制約を設けたことで、優先順位付けが必要になり、合意を形成していく難しさも加わった議論にしようと思ったのですがね。）

そして、私は大学4年生のため、本ディスカッションが私の学生時代・ゼロでの最後のテーマ発表となりました。

個人的にはディスカッション１のレクチャーの時はまだエンジンがかからず、説明の分かりやすさが微妙だったなと反省してます。プレゼンする前には、人と話したりして、頭を動かす準備をしておくほうが良いなと思いました。

議論に参加してくださったメンバーの方、ありがとうございました！

最後に

トップ画像は2020年3月16日14時ごろに群馬県庁付近の商店街で撮影したものです。この状況は、自動車社会ということもありますが、それだけ地域に活気がないことを表していると思います。

今後の人口減少でどうなるのでしょうか？そして、県庁付近の商店街がここまでシャッター街になっていると、土地の有効活用ができていないかと考えてしまいます。

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