タイムマネジメント

「時間」シリーズの第3弾です。今日は、前回も少し触れた「タイムマネジメント」について話したいと思います。「タイムマネジメント」と聞くと何をイメージしますか? おそらく多くの人にとって、「タイムマネジメント」とは「時間管理」と訳すのではないでしょうか。ここでいう「時間管理」とは、「効率的に時間を使い生産性を上げる方法」といったかんじですかね。従来はそれでも良かったのかもしれませんが、これからの「タイムマネジメント」は「よりよく生きるために時間をどう使うか」に変わっていかなければなりません。

なぜか?人生70~80年のこれまでは、〜22歳までを学校で過ごし、その後60〜65歳まで会社に勤め、リタイヤ後は年金で余生を過ごすというのが一般的でした。会社員は終身雇用で、同じ会社で勤め上げる。銀行の預金金利も5~6%あり、給料はできるだけ貯金する。10年もすれば、貯金は倍に。リタイヤ後の残された約10年は、その貯金と年金で十分な生活を送ることができた。この時代には答えがあった。現役時代は、とにかく生産性を上げるために効率的に働き(極論すると会社のために働き)、給与をもらって貯金する。貯金しておけばお金が増えて、余生は安心。つまり、この時代のタイムマネジメントは、時間管理で良かった。というよりも、その方が都合が良かったのかもしれません。

これからは人生100年時代と言われています。〜22歳までを学校で過ごし、その後75歳まで現役として働き、リタイヤ後は年金も期待できずに25年も残っている。しかも銀行の預金金利は0%。価値が多様化し、働き方が多様化する現代において、同じ会社で勤め上げることも考えにくい。これからの時代には、従来のような決まった答えがない。会社のために働くのではなく、自分のために時間を使う。つまり、これからの時代のタイムマネジメントは、よりよく生きるために自分の時間(命)をどう使うかを各人が考えていかなければならないのです。

貯めることも、増やすこともできない、限られた自分の時間(命)をどう使いますか?学生時代はそれを見つけるために、時間を投資しているのかもしれないですね。

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