どうもこんにちは、石川です。そろそろ他のライターの記事も見たい?今日から新しいライターが登場するので乞うご期待!
今回のテーマは「模擬国連の流れ」。以前の投稿で模擬国連の本質は決議案を作ること、と説明しましたが、決議案を作るためには様々なステップを踏まなくてはいけません。細かいルールを一つ一つ説明するとキリがないので、今回は本当に知っておくべきものだけに絞って説明します!
模擬国連って、何ですか?
模擬国連会議の流れ
最初に会議の流れについて説明します。わからない用語がいくつも出てくると思いますが、後ほどしっかり説明しますのでご安心ください!
会議冒頭には大使の出席確認を行います。スタッフはどの大使が欠席するのか事前に把握してはいるのですが、規則ということで出欠を取ります。出席確認が終わったら、議題の採択を行います。会議で扱う議題を決めるのですが、模擬国連の場合は事前に議題が決まっているのでこれも形式だけのステップになります。その後、スピーカーズリストの開放を行います。それが終わったら、基本的にはスピーチと非公式討議の繰り返します。何人か大使がスピーチして、非公式討議を1回行う、また何人か大使がスピーチして、非公式討議を1回行うという流れを繰り返していくわけです。で、最後に決議案を投票にかけて、会議はおしまいです。
非常にざっくりと説明しましたが、よくわからない単語も色々あることでしょう。ということで、ここからは単語1つ1つに焦点を当てて説明します。
スピーチ
スピーチはその名の通り「スピーチをする時間」です。会議によって異なるのですが、1カ国につき大体1分半〜2分の持ち時間が与えられます。その制限時間の中で、自国の現状や政策など、担当国に関するスピーチをします。要はスピーチの時間は自分の考えを他の大使に発表する時間だと思ってください。
会議の流れでチラッと説明しましたが、1回のスピーチの時間には何カ国かの大使がスピーチを行います。基本は2カ国や3カ国なのですが、これも会議によって異なります。一定数の大使がスピーチをしたら、あとで説明する非公式討議が行われ、非公式討議が終わったらまた一定数の大使がスピーチをすることになります。
ここまで聞いた皆さんはおそらく「スピーチの順番ってどうなるの?」と疑問に思うことでしょう。それを解決するのが、会議の流れで紹介したスピーカーズリストの開放です。スピーカーズリストというのは、名前の通りスピーチを希望する大使のリストです。そして、スピーカーズリストに登録された順番がそのままスピーチをする順番になります。例を挙げると、アメリカ大使がスピーカーズリストの上から5番目に登録された場合、アメリカ大使は5番目にスピーチをすることになります。
では、このスピーカーズリストはどのように登録されるのでしょうか。説明していきましょう。スピーカーズリストの開放の際には、議長が「スピーカーズリストを開放します」と宣言します。その際、スピーチを希望する大使は手元のプラカードを挙げます。そして、議長が挙手している大使をランダムに指名し、スピーカーズリストに追加していくのです。要はスピーカーズリストの順番は議長次第ということですね。もちろん、スピーチを希望しない場合はプラカードを挙げなければいいので、スピーチは義務ではありません。しかし、せっかくの発言の機会ということでほとんどの大使がスピーチを希望します。
スピーチの説明は以上になります。次は、非公式討議について!
非公式討議
さて、スピーチが終わったら次は非公式討議を行う時間です。スピーチが「自分の考えを他の大使に伝える時間」だったのに対し、非公式討議は他の大使と議論する時間になります。
実は、非公式討議にもモデとアンモデという2種類あります。それぞれを詳しく見ていきましょう。
モデ
まずはモデについて説明しましょう。モデは正式にはModerated Caucus(モデレーテッドコーカス)と呼ばれ、日本語では着席討議とも呼ばれます。その別名からも窺えるように、大使は全員自分の席に着席して、議長に指名された大使が発言する形式になります。学級会を想像してもらえると分かりやすいと思います。モデの際には「今後会議をどう進めるか」や「各国の立場の共有」などのように議論するテーマが決まっていて、そこから逸れた発言はしてはいけないことになっています。どのテーマを扱うかは大使が投票で決めるので、大使は自分が希望するテーマに投票することになります。議場にいる大使全員と議論できる時間なので、扱うテーマも議場全体に関係するものが多いですね。
記事が長くなってきたので、今回はここまで!次回の記事ではアンモデと投票について説明するので、お楽しみに!