3日間のイベントで起こったチームの変化

7月中旬、Pando事業部に企画営業課が結成された。私はチームリーダーを拝命した。メンバーは私を含めて4名。私以外は、全員20代と若い。まさに可能性の塊。

チームメンバーに一番最初に伝えたことは、私たちが目指す目標。その目標は、いつかチームができた時に掲げたいと思っていた。それは「Pandoを体現するチームになる」。ひとり一人がビジョンを掲げ、本気でビジョンに挑む。そこに年齢やキャリアは関係ない。ただ、一心に志に向かう。Padnoを利用するとどうなるのか。その効果は?と聞かれることがある。その答えを体現するチームにしたい。そう思いメンバーに伝えた。

企業営業課の成果とは何を指すのか。課の名前に営業とついているので、一番分かりやすいのは契約という数字かもしれない。どんなアプローチでやろうが、どんな管理をしようがそれはプロセスでしかない。頑張ったとか、一生懸命やったという精神論の評価は必要ないし求めない。むしろ、結果を出すためには一生懸命やることは前提であり、当然である。しかし、私たちは数字を追い、数字だけを求める集団ではない。私たちがどうあるべきかは、クインテットのミッション、ビジョンそしてバリューに掲げられている。契約は信頼であり、信任である。信頼をどう築くか。キーボードを叩いた先にあるのではない。話を聞いてください、説明させてくださいというお願いでは、何も前進はしない。お客様と対峙するのではなく、お客様が見据えている世界を共有し、その世界の実現のために私たちがどのような貢献が果たせるか、そこを一心に追求していく。使命を持った人間は、できる・できないという判断軸を持たない。ただひたむきに、貪欲に方法を模索し、1歩でも前進できるようにトライを続ける。だからこそ、私は「考える」ことが大切だと思っている。もっと最良の案、最大の効果、最高の仕事とは何か。もっと、もっと、もっと・・・。脳も肉体と同じで鍛えるほどに機能するとある方から学んだ。経験もない未知のことについて考えろと云われても、その考え方が分からない時もあるかもしれない。それでも、敢えていったんモガクことが必要だと考える。与えられたことと、自らつかみ取ったことの違いは、大きい。後者は、なぜその答えになるのかを自らの言葉で説明できるだろうし、今後違う状況下でも応用編として対処できる可能性がある。それが自律であり、それが成長ではないかと思う。もちろん、人それぞれの状況を見て考えさせる範囲と程度は考慮しなければならない。やってみて、どうしても難しい場合は、企画書にせよプレゼンにせよ、すべてを引き取る用意と責任は持たなければといけないと自覚している。


先週、HR EXPOに出展した。出展をしたいと思ったので、情報を収集し、趣意書を書き、会社に決裁申請を出した。何回か協議を経て、決裁を頂けた。会社から出展せよと云われた訳ではない。目標を課せられたわけでもない。自らやりたいと申請し、自ら成果目標を立てて、そこにコミットする。責任と云う言葉は目には見えないが、コミットすると責任が輪郭を帯びて見えてくる。もちろん、プレッシャーはある。しかし、何倍も気力が湧いてくるから不思議だ。

予算やコンセプトの大枠は決めたので、その後について(ブース造作、コミュニケーション動線やツールなど)はメンバーにやってもらうことにした。伴走はするが、極力ハンズオフ状態でいようと思った。メンバーにとって展示会は初めての経験。ガントチャートを作り、いつまでに誰が何をするのか、事前に用意すること、当日に必要なこと、後日のフォロー、やることは多い。同時に、チームはウェビナーの準備も行っていたので、メンバーの精神的な負荷は相当あったと思う。一方、私は展示会が終わるまでは企業案件はすべて一人でやると決めた。アポを取り、企画書を書き、プレゼンをする。某協会をクインテットに招致して、協会メンバーにむけてPandoを講演する機会にも恵まれた。とにかく接触量をあげるとともにプレゼンの質を高めようと心掛けた。そして成果をあげなければという焦りもあった。しかし、焦りは仕事を近視眼にしてしまう。いつしか私のスケジュールは隙間もない程埋まり、メンバーと向き合う時間を持てなくなっていった。

展示会の前日。上席から「準備不足。メンバーが何をしていいか分からないと混乱している」とご指摘を受けた。ご指摘をいただき、確かにフォローが足りていなかった。最近はメンバーと落ち着いて向き合う時間を作れていなかった。これでは放置と同じ。猛省した。私はメンバーひとり一人に頭を下げて謝罪した。どうやってリカバリーしようかと思いながら状況を確認すると、メンバーはその後も粛々と自ら考えて万全と云える準備をしてくれていた。自分の失態をメンバーが救ってくれた。


これまで私は展示会を幾度か経験をしているが、3日連続というのは初めて。全員最後の最後まで全力で駆け抜けようと決めた。初日の終礼では、各々が気づきと改善点を挙げていた。その内容は具体的であり、私が気づいていない細かいところまで目を配ってくれていた。課題は、明日の向上へと繋げられた。今回、メンバーは「魂はいつ試されるか?」という松下社長の記事を読み臨んでいた。自分の仕事は何なのか、何を成し遂げたいのか、持ち得る力を出し切ってベストパフォーマンスをする・・・きっと期するものがあったと思う。それは表情にも行動にも表れていた。メンバーには役割があった。ブースに案内する人、ブースで接客する人、接客をフォローする人・・・。しかし、役割は縦割りになっては意味がない。さらに、やらされ感があると現場にマイナスの影響を与えかねない。主体であるかどうか。自分で考えて、何が必要か、何ができるか。その瞬間は、いつも突然訪れるのかもしれない。ブースが活況になり、接客メンバーがふさがってしまった。すると、次の瞬間、メンバー全員がお客様を接客し、Pandoを必死に説明をしていた。新卒だからできない、与えられた役割ではない。世間にはそう考える人もいるかもしれない。ただ、なぜその仕事をしているのか、何を志しているのかが明確であるなら思考は変わり、行動に移せるのではないかと思う。自ら考え、自ら動く。その姿勢、その行動にPandoの本質があり、その本質をメンバーが体現することによって、メンバー自らがアポを取っていた。「やりました!」と報告するメンバーの表情は輝いていた。

3日間、メンバーはフル回転してくれた。正直、最終日の終礼は立っているのがやっとだった。全員が疲れていたが、やりきったと言い切れるからこその笑顔がそこにはあった。終礼では、3日間を通しての自身の課題や反省が語られるのだろうと思いながら、メンバーに話を向けた。すると、メンバーからは反省や課題とともに、このイベントができたことへの感謝と、Pandoという仕事に携われていることに誇りを感じたと発表があった。心が震えた。タフな3日間を通して、疲れたとかやりきったという満足感ではなく、自分の仕事が誇りだと思えたと発表するメンバーの姿に、胸が熱くなった。私は初日に最終日の終礼をイメージしていた。メンバーの思いは、私の想像を超えていた。同志と仕事ができる幸せを私は感じた。メンバーはメンバーの職責を果たしてくれた。一方で私は課題を残した。この展示会でコミットしたことを果たせていない。その課題と向き合い、諦めず遂行する。


展示会を通して、多くの企業が、今後組織はどうあるべきなのか。リモートワークが進む中、組織の一体化には何が必要なのか、企業の存在意義(理念)を共有する方法や必要性について、代表だけでなく、多くの方々が今後の企業や組織の在り方を模索していると感じた。また、中にはリモートで働いていると、ふとなぜこの仕事をしているのだろうと頭をよぎるという方もいた。所属することで世間から承認され、所属することの安心を得られた社会は終わり、ひとり一人が何者なのか、何を為すために今日を生きているのか。それが問われているように思う。人との比較ではなく、自分が納得できる生き方(信念)を持てるかどうか。その役割を担い、導けるのがPandoであると私は確信している。メンバーとともに、これからも挑戦を続ける。

魂はいつ試されるか?

松下 耕三
株式会社クインテット

*展示会に際して、デザイン部、企画チームには多大なご協力をいただき、感謝申し上げます。また、Pando事業部が、日々の活動ができることはPando事業部以外の事業部の方々のお陰です。本当にありがとうございます。


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粟本 邦幸
2020-09-30

この3日間の想いをメンバー皆が習慣にすることでゼロ地点があがり私たちの目指す未来にまた一歩近づきます。数ヶ月後にこの記事を読んだ時、もっと出来たなと笑えるぐらい共に成長していきましょう。

児島 誉人
2020-09-30

3日間、粟本さんから現場で直接指導頂けたことで、多くの気づきと勇気を与えて貰いました。ありがとうございました。

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