こんにちは。真徳です。ちなみにまさなりと読みます。
これは、前回の続きになります。今回は2についてですね!
1がまだの人は、前回の学生起業"カタルシス"は何をどう変えうるのか。vol.1を読んでみてください!
学生起業"カタルシス"は何をどう変えうるのか。vol.1
- どんな問題に取り組んでいるのか?
- その問題が解決されていない原因は何か?
- 私たちはそれに対して、どう解決していくのか?
おさらいですが、前回は、表題の
「カタルシスは何をどう変えうるのか」
という問いに対して、まず、
人生選択の自由度を変えていく
と言いました。
ではこれについて具体的に考えていきたいと思います。
なぜそもそも選択肢が限られているのか
少し、別の話をしましょう。
2002年、アメリカ政府は、イラク政府が大量破壊兵器をテロリスト集団に提供していると睨んで、後のイラク戦争への準備を着々と進めていました。
しかし、2月のペンタゴンの記者会見にて、アメリカの当時の国防長官ラムズフェルド氏は、イラク政府が大量破壊兵器を提供しているその証拠がないとして咎められます。
それに対して、ラムズフェルド氏が答えたのが有名な
知られていると知られている事がある
(There are known knowns)
という論法です。
彼は、具体的に何と言ったのでしょうか。
「何かがなかったという報告は、いつ聞いても面白い。知ってのとおり、知られていると知られていること、つまり知っていると知っていることがあるからだ。知られていないと知られていることがあることも我々は知っている。言ってみれば、我々は知らない何かがあるということを知っている。しかし、知られていないと知られていないこと、つまり、我々が知らないと知らないこともある」
これはどういうことか?
- 例えば、「アメリカは核をもっている」という情報自体は、みんなが知っているし、その知っているという自身の状態を知っている。これが知っていると知っている事だ。
- 次に、「アメリカは具体的に何個の核を持っているか」という情報だ。これは、知らないし、その知らないという状態を知っている。これが知らないと知っている事だ。
- 最後に最も強調されているのが、知らないと知らない事だ。どんなことか?例えば、「実はアメリカは、こっそり核以上の最強兵器を持っている」というこの情報は、核が最強の大量破壊兵器だと考えている私たちの想像を超えることであり、これは知らないことすら知らないと言える事だろう。つまり、これが知らないと知らない事だ。(ちなみに、上のはフィクションです。)
もう少しわかりやすい例を出すと、
16世紀にコペルニクスが地動説を唱える前の世界で、
当時のヨーロッパ人は、「地球が太陽の周りを回っている」ということを知っていただろうか。
もちろん、知らなかっただろう。
いや、それだけではなく、天動説が当たり前だった当時の世界では、「地球が太陽の周りを回っている」ということを、知らないという事すら知らなかったのだ。
仕方ない、想像だにしなかった事だから。
これが知らないと知らないことである。
あれ、「知らない」と「知っている」の、組み合わせということは、もうひとつあるはずですよね。
そうです、実は、知っていると知らない事もあります。
面白いですね、こうして知識は4つに分ける事ができるのです。
「これらは、知っているもしくは知らないという状態を認知しているのかという、認識論上の知っている」
と
「実際に、その事実を知っている状態かという、実在論上の知っている」
の2つの観点から切り分けることができる。つまり、2×2の4通りの知識のあり方があるということですね。下に表にまとめました。
認識論上→ 実在論上 ↓ | 知っている | 知らない |
知っている | 知っていると 知っている事 | 知っていると 知らない事 |
知らない | 知らないと 知っている事 | 知らないと 知らない事 |
長くなりすぎましたね。
さて、これがどのように人生選択の自由度に繋がってくるのか。楽しみですね。
あれ、僕だけですか?
まぁ、いいです、めげずにまた次回続けて書いていきますよぉ!
次回は、人生選択の自由度の上げ方について。
それではまた!