アウフヘーベン

私たちは

動物[界]脊索動物[門]哺乳[綱]霊長[目]ヒト[科]ヒト[属]ヒト[種]



という動物である。



動物だから、自分のことが大切だし、縄張り争いをするのも当然のはずだ。サバンナのハイエナが死肉を争っているのを、不自然に思う者はいない。



なのに私たちは、ヒト同士の争いをよしとしない。



なぜだろうか。





―――――





小さいころ、動物図鑑と恐竜図鑑が愛読書だった。






昔は絵も好きで、図鑑でみた動物を、実際に書いてみたりもした。


大掃除の時、久しぶりにその絵を見た。


全ての動物は、同じ構図で同じように書かれていた。

シャチとイルカとクジラは、胸ビレをそろえ尻尾をはねあげ左向きに描いた。

恐竜は、四本脚をそろえ瞼を山なりに顎を立体の要領で描いた。

昆虫は、胴体の横に6本の足を第一関節が上を向くように描いた。



同じようにしか書かなかったのは、それが一番上手にかっこよく書けてると思っていたからだろう。



正解をただ一つに決め、それに従ってさえいればうまくいくと信じていたからだ。



本当は、こんなシャチや


こんなシャチや

さらにはこんなシャチもいるのに、


図鑑の中の挿絵のシャチこそが最高だと思っていた。



―――――



世界は広い。途方もなく広い。世の中には、私たちの知らない景色が広がっている。私たちの知らない人たちが、私たちの知らないところですごいものをどんどん生み出している。



現代の(日本)人は何もせずとも情報が手に入り、テンプレに従って真面目に生きていれば、ほとんどの人が生きていくことができる世の中になった


「生き残るため」だけでなく、「どう生きるか」を想い生きていくことの意義を、考えるようになった今日この頃である。




Step to Peaceは、海外ボランティア活動による住居支援で「居場所をつくる」のと並行して、参加者に「一歩を踏み出してもらうこと」を重要なテーマとしている。

同世代の79人の若者が「どう生きていくのか」

その一端を担うことができるよう、派遣の実現を信じて活動していこうと思う。


Step to Peace 2020

立教大学経営学部3年

前田泰佑


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