【就活SPI対策】小6で習った○○の復習で人と差がつくって本当?

就活の筆記試験対策は、どの試験対策をするにも「時間」が必要です。

学習(復習)する時間をどれだけ使えるかが対策学習の効果に表れる、ということになります。

英語でも国語(言語)でも一般時事問題でもそうですが、非言語(算数・数学)でも同じです。ただ、効率的な学習方法なり効果的な学習分野はあるように思われます。

就職活動の中で、筆記試験対策は重要だと言えるのですが、受験勉強とも違うので算数・数学に毎日5時間も6時間もは使えない、ということになります。

では、どうすれば効果的・効率的な学習ができて、それなりの効果を発揮できるか。

今回は、多くの企業が取り入れている筆記試験「SPI」の効果的かつ効率的な学習方法についてご紹介します。

SPI対策のポイント

SPIに関しては、たくさんの対策本があり、インターネット上でも教材がそれはもうたくさんあります。さらに動画サイトで“SPI対策”と検索すると、そこにもたくさんの動画があります。

SPI対策で、効果が期待できる分野は非言語分野と言われます。

なぜ言語でなくて、非言語分野なのか、というと一般論にはなりますが、

①出題範囲が難しい数学ではなく、中学2年までに習う数的処理の出題が多い

②出題される問題のパターンがある程度決まっている

③対策学習本やアプリが出回っていて学習しやすい

からです。

そしてなんといっても、非言語問題は取り組めばそれなりに得点力がアップできる、といわれます。

非言語・数学のテストと聞いただけで、苦手もしくは無理と考える学生が多いとしたら、仮に対策学習を全くしなければ、実力は現状維持です。もっというと、できないままということになります。

しかし、実はSPIの非言語、算数・数学はここにポイントがあって、難しい数学なら公式を理解して問題文を読み込んで考えながら「解く」というプロセスになり計算も結構複雑です。

多くの学生にはこのイメージがあって、難しくて解けない、もしくは苦手で分からないと思い込んでいるため、学習をしようにも、初めの1歩がスタートできない、という状況が多いと思われます。

しかし、SPIの非言語に関していうと、小学校で習った割合(比)の計算や速さの計算、損益算、仕事算、確率・場合の数、濃度計算といった分野が出題範囲となっています。

ということは、小学校で習った計算を思い出す訓練、つまり基礎的な計算を自分で考えて計算することができるようになれば点数が上がるということになります。

①問題文を読んで理解する(大学生ならできる)

②式を立てる(大学生なら復習すればできる)

③計算する(大学生?訓練すればできる)


この工程は決して考える訓練ではありません。思い出す訓練です。

であれば、ある程度の時間をかければ思い出す訓練の成果は出る、と思いませんか。

試してみよう!SPI演習問題

誰もが小学生で習った問題。大学生の今、解けますか?

「①速さの計算」「②濃度の計算」「③損益の計算」の3問をご用意しました。15~20秒で解けるか、力試ししてみてください。

①速さの計算:平均時速を求めよ

Q. 往復10キロの道のりを行きは時速4キロ、帰りは時速5キロで戻ってくるとき、平均時速は何キロになるか?






A. 4.44444・・・

少なくとも(4+5)÷2=4.5キロとはなりませんね。

こう考える人は小学生のときに聞いた速さの計算のロジックを忘れている、ということになります。

②濃度の計算:食塩水の濃度を求めよ

Q. 5%の食塩水200gに水100gを混ぜると濃度何%の食塩水になるか?






A. 3.33333・・・%

この問題も、小学生のときに習った解き方を思い出せば瞬間で答えることができます。

③損益の計算:仕入れ値(原価)を求めよ

Q. 6000円のセーターを3割引きで売ったら、40%の利益がありました。では、仕入れ値(原価)はいくらか?






A. 3000円

たぶん、中学受験を目指す小学校6年生なら、瞬間に答えられるでしょう。

もし、この問題が20秒で解けないとしたら、これも損益の図が分かっている小学生と忘れている大学生の差です。

解き方を思い出せれば簡単に解けるのが数的処理

つまりSPIの数的処理は、解き方を思い出すことで解くことができる、という話です。

この基本がクリアにならない人とちょっと努力して思い出すことができた人の差がテストの結果に反映する、ひいては就職試験の合否に影響するとしたらどうでしょう。

この地道な復習ができないとしたら、この選択を捨てる、捨てて筆記試験がない企業にチャレンジする努力に変える選択をするということになります。

ただ、筆記試験から逃げる感覚が残るとつらいですよね。

しかも、この程度の計算から逃げるのか?となりそうです。

現実的にはSPIでなくても筆記試験で、数的処理の分野の問題は出てくる可能性が高いと思われます。

だとしたらこの手の思い出す訓練を3ヶ月間100時間程度、集中して基本と応用までできるようにする、というのが「主体性を発揮できる大学生」の証明になるのではないでしょうか。

非言語分野の勉強法

非言語分野の勉強法は、以下の順序で行うのがいいと思います。

①まず数的処理の分野で基本的な問題の解き方を思い出す

②手で計算をして正確に早くできるようになる訓練をする

③数的推理、SPIでいうと推論や数列、場合の数、確率計算などにチャレンジする

場合の数・確率計算の応用編は高校で習うレベルになるので、忘れていた分野を思い出すという対策から解き方を理解するという学習に変わります。

思い出す練習を徹底的にやって合格ラインを目指すのか、推論などの数的推理まで踏み込んで学習すべきかは、個々人の判断で決めて、対策の効果を自分なりに実感できるよう取り組んで欲しいと希望します。

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