2022年度慶應義塾大学商学部岩尾俊兵研究会入ゼミ選考課題

岩尾ゼミでは、①コンピュータ・シミュレーションを用いた企業組織の経営に関する研究および論文執筆活動と、②経営知識を用いた企業課題解決の実践講義の2本立てでゼミを運営しています。こうしたゼミ運営のためには、初歩的なコンピュータ・サイエンスの知識と応用的な経営学の知識が必須となります。そのため、基本的に金曜日はゼミ日として講義、サブゼミ、本ゼミ、インターンシップなどが入ります。繰り返しますが、金曜日の午後(午前中は自由)を基本的にゼミ日として考えられる人だけが志望してきてください。
 岩尾ゼミでは、教員や学生の主観が入り込みやすい(また、私がこの世でもっとも嫌いな縁故採用がおこりやすい)ことから、過去から現在まで面接は実施したことがありません。入ゼミ選考は、成績と提出課題の2つでおこなわれます。まず、最低限として、成績下位半分の塾生はほとんど入ゼミの可能性はないと考えてください。例外として、あまりにも頭が良すぎて大学の成績はあえて低空飛行することでスリリングさを楽しんでいるんだ!という人生パイロットは採用の可能性があります。ただし、その場合は、どうしても岩尾ゼミに入る必要性があるという必然性を説得するような提出課題にしてください。
 前置きが長くなりましたが、今年度のゼミ選考は下記の2つについてのレポート課題と成績に基づいておこないます。2つへの答えを1つのPDFにまとめて回答してください。書式や字数は自由ですが、最大字数は5000字です。

1.金貨が山ほど入った袋が10袋ある(それぞれ何個の金貨が入っているかは不明)。この袋には1番から10番までの番号が打ってあり、そのうち1袋にはまるごとニセ金貨が入っている。このとき、重量計を1回だけ計ってどの袋にニセ金貨が入っているか当てるにはどうすればよいか。なお本物の金貨は10グラム、ニセ金貨は9グラムとする。

2.教員の書籍『イノベーションを生む“改善”』『日本“式”経営の逆襲』『13歳からの経営の教科書』の3冊をすべて読み(高価な書籍もあるので、必ずしも購入する必要はない。また、各種書評や雑誌記事で内容を類推してもよい)、学術書・経営書・小説という一見すると関係ない3冊にはどのような論理的なつながりがあるのか考察せよ。その上で、なぜ貴君は岩尾ゼミに入ゼミしなければいけないのか、そこにどんな「必然性」があるのか、論理的なつながりを意識しながら説得的な文章を書くこと。

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