Pandoシンポジウムをおえて

 2019年12月10日にPandoの利用者が集まるPandoシンポジウムが開催された。100名に迫る参加者(多くは学生)と話していて、世の中にはこんなに面白い人がいるんだと改めて思った。

 最近は電車などで「目が死んでいる」人をよく見かけていたけれど(もしかしたら自分も?)シンポジウムに集まっていた人はみんな目が輝いていた。今回のようなシンポジウムを今後も継続して開催できるように、今回の振り返りを書いておくことにした。

 最初におこなったワークショップは、参加者一人一人に配った名札を使ったものだった。名刺には第一回目○○、第二回目○○というように数字が記載してある。そして、会場内に同じ番号を持った人(1回目と書いてある方の番号)が自分以外に数名いて、まずはその番号を持った人を探し回って同じ番号同士のグループを作る。そのグループの人たちは「ある共通点」によって選ばれた人たちだという情報が与えられ、Pandoに書いているヒストリー、ビジョン、マインド、記事などからその共通点を探すというものがこのワークショップの概要だ。こうしたワークショップをおこなううちに、Pandoを適宜使いながら(Pandoに書いていないことも含めて)お互いに自己紹介していって参加者の相互理解が深まっていく。

 しかし、このワークショップはかなり難しかったようで、共通点が見つかったグループは3~4個しかなかった。しかし、それでもグループ内で全員ではなくても何人かの共通点が見つかったり、意外なつながりがわかったり、これまで知らなかった面白い人に会えたという声がきかれた。このワークショップが難しいのは当たり前で、実はこの数字はランダムな数字だったのだ。だから本当は何のつながりもないかもしれない他人同士だったのだが、Pandoを活用することで少しずつ相互の理解が進んだ(そしていくつかのグループは共通点を見つけた)ことを確認する「Pandoとは何か?理解ワークショップ」というのが本当の狙いだったのである。

 これによって、日常の生活全体の1%~5%がランダムな動きをするだけで全体=世界中とつながりやすくなるという「スモールワールド・ネットワーク」を体感することもできたと考える。さらに広い世界を狭くして色んな人の刺激を受け、自分のビジョンやマインドを確立できるかもしれないし、もしかしたら新しいプロジェクトが始動するかもしれない。そうしたことを考えて作られたプログラムだったのである。

 懇親会でもこのワークショップの考え方のもとで、おいしい料理とお酒が出て、多くのPando利用者が交流した。

 今後も、こうしたワークショップを(規模はもう少し小さくても)継続して開催していきたい。ひとまず、私が開催している東京大学大学院情報理工学系研究科での授業に(12月19日カドカワの玉置泰紀先生とのメタ観光についてのディスカッション、1月9日脳科学者茂木健一郎先生と技術進歩と人間理解についてのディスカッション)Pando利用者の参加を受け付けたいと思う。

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カドカワ
玉置先生
ディスカ
ッション



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茂木健一
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No Name
2019.12.14

私も目が輝いている皆さんの様子を間近で見れ、裏方ではありましたが参加出来て良かったです。

岩尾俊兵
2019.12.14

「目の輝き」が今回一つ大きなテーマでしたね。定期的にpandoを利用したイベントを開催したいなと思いました。

No Name
2019.12.11

岩尾先生

昨日はありがとうございました!
ワークとても楽しかったです。
初めて顔を合わせた学生の皆さまのこと、
また、これまでにも接したことのある学生の皆さまのことを
「より知りたい!」と思えるようになりました。

コミュニケーションの重要性を改めて感じました。

今後ともよろしくお願いいたします!

岩尾俊兵
2019.12.11

コメントありがとうございます。
学生からコンタクトが何通も届いて、これはやって良かったなと思いました。
フクドメさんの名司会のおかげであります。
引き続きよろしくお願いいたします。

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