世界一の大富豪ロスチャイルド家のビジネス教育を一般家庭にも、という計画

 世界の金融を牛耳っているといわれる「ロスチャイルド家」。そのロスチャイルド家では子供にお小遣いを渡さないという。代わりに子供にビジネスを教え、たとえば雄雌のモルモットやウサギを飼って動物の赤ちゃんが生まれるたびに関係会社に売って小遣いを稼がせるなどのビジネス実践教育をおこなうといわれている。

 同じようなことは日本でもおこなわれている。日本においてテレビ局、それもキー局が突如としてベンチャー企業とその裏にいる投資ファンドによって買収されようとした事件。その事件の主導者だったM氏もまた、子供のころに父親から100万円を渡されて「これをただ使うのもよし、投資するのもよし、ビジネスを始めるのもよし。ただ、これからはもう小遣いはない」といわれたと回顧している。

 結局M氏は子供ながらに投資信託を買い、その後も株取引に目覚め、大学時代はエリートサラリーマンよりも稼いでいたという。

 これらの教育が果たして世の中にとってよいものかは自分でもわからない。子供のときにウサギの赤ちゃんを売るという経験は冷酷なビジネスマンを育ててしまう気もするし、子供のころから株に触れることで会社を数字とお金でしか見れない価値観を植え付けられているという気もするからだ。

 ただ、いずれにしても彼らは幼少期からビジネスの訓練を受けていて、そのアドバンテージによって他のビジネスマンを出し抜くことができたことは間違いない。逆に言えば、想いがあっても経営技術の差によって出し抜かれた側の人も存在している、ということだ。そして、こうした教育がお金持ちにのみ開かれていることによって、お金持ちはよりお金持ちになり、貧しい家庭で育つとやる気があってもスタートダッシュでお金持ちに負けてしまうかもしれない。こうした問題意識のもとで、私は新しい出版計画を考えた。

 それは、これまで特殊な家庭にしか開かれていなかったビジネス実践教育を、どんな人でも受けられるような「小学生から大人まで読めるビジネス小説」を書くことだ。しかもそれは小説兼経営の教科書になっている。さらに、そこでは冷酷なビジネスマンは登場しない。むしろ、子供たちが目の前の社会課題を解決するうちにきちんとした会社をつくりあげるというストーリーになっている。

 ストーリーは、主人公が、ある日小学校の図書室で経営について指南する不思議な教科書を拾うところから始まる。その教科書には、ビジネスや経営について小学生でも理解できるような解説がついている。その教科書を読むうちに、主人公たちは、身の回りに起こった問題、街の問題、環境問題などの社会問題をビジネスで解決することを考えはじめる。会社名は放課後株式会社だ。そしてこの放課後株式会社が一大ムーブメントになっていき……という話。

 タイトルは今のところ『みんなの放課後株式会社』にしようかと思っている。実はもともとこの小説は私と父が15年前に共同で計画し書いたものだった。そのときはどの出版社にも相手にされず、お蔵入りしたものだ。しかし、あきらめきれなかった私はAmazonで無料出版してみて、その結果として無料の部で児童書一位となった。

 やはり、世の中にはこうした教育への需要があるのだと確信し、最近また色んな出版社へ営業を開始した。その結果、ほんの最近になって、なんとKADOKAWAさまが興味を示してくださった。

 タイトルは『13歳からの経営の教科書』に変更し、内容も大幅に書き直し(ほぼ0からの書き直し)となった。これによって経営技術の教育格差をなくし、あつい想いを持った人が起業なり組織内企業家なりとして活躍する土壌を作りたいと思う。そうしたとき、日本も世界も今よりもイノベーティブで楽しいかたちに変わるかもしれない。



No Name
2020.01.23

絶対読みます!!
岩尾先生のお考え、執筆活動に刺激を受けました!
自分も頑張らなきゃ。素直にそう思います。
引き続きよろしくお願いいたします。

岩尾俊兵
2020.01.23

ありがとうございます。
ボードゲームもやりたいですね!
基本は一致していると思います。

No Name
2020.01.23

全く同じことを感じていました。
基本は一致していますよね!

「想いがあっても経営技術の差によって出し抜かれた側の人も存在している」
大人になって、そのようなことが無いように、子供の頃からボードゲームの中で楽しく学ぶ(訓練)こともできると思っています。

岩尾先生は、執筆活動を通じ、実際に行動を起こしている。
行動あるのみですね!

岩尾俊兵
2020.01.23

まさにその通りであります!
ボードゲーム作りも引き続き進めてまいります。
ボードゲームはなかなかアイデアが出なくて悩んでおりますので、また相談させてください。

松下 耕三
2020.01.23

子供たちが社会の仕組みを考える機会を作ることは、とても素晴らしいことと思います。娘と一緒に読みたいと思います!

岩尾俊兵
2020.01.23

ありがとうございます。
昔あれ読んでビジネスを志したんですよ、みたいな人が出てきたらすごく良いなと思います。

No Name
2020.01.23

ハリーポッターと肩を並べての1位、凄いです。

ありきたりな表現しか出来ないですけど、お金持ち、貧乏に左右されず、学び、教育の機会は平等に開かれるべきですもんね。

新書の完成が楽しみですね。

岩尾俊兵
2020.01.23

ハリーポッターは有料、私と父のは無料ですからズルみたいなものです。
教育は永遠のテーマです。イノベーター教育をやりつつ自分も常に新しいことをやるというサイクルを回していきたいです!

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