みなさんこんにちは。
今日(11月30日・月曜日)は都内のN大学で就活講座をオンラインで実施しました。
就活講座なので、筆記試験対策、エントリーシートの書き方や履歴書の書き方、面接訓練などが定番メニューです。
こうした就活対策や準備はもちろん大切です。例えば筆記試験対策ですが、筆記試験に合格しなければ面接に行けない、ということは誰もが理解していることです。
なので筆記試験対策をする目的は、ペーパー試験に合格して面接に行くこと、そしてその面接に合格して内定を取ることです。もう少し具体的にいうと第一志望の会社に入社することになります。
しかし、就活の目的は筆記試験に合格して内定をもらって自分が行きたいと思っている第一志望の会社に入社することでしょうか。確かに多くの学生の皆さんはそう思っているかもしれません。そうなればいいに違いありません。
しかし、現実はどうでしょう。シビアな面がたくさんありそうです。どんなに頑張っても第一志望の会社に入れるとは限らないからです。もっと正直に言うと誰もが名前を知っている業界トプの大企業には就活を頑張ったから入れるものでもありません。
どんなに頑張ってもどれほど努力をしても希望する企業には入れない、内定をもらえない、かもしれない、という思いで、それでもその目標に向かって頑張らないといけないのでしょうか。
もし、そういう考え方で就職活動に取り組むとしたらそれは少し「つらい」のではないでしょうか。漠然と就活は大変だという話になるし、実際に数十社回っても1社も内定をもらえていないという話も聞きます。そうなると、もう就活はやりたくないことになっていくだろうなというのはとても分かる気がします。
今日、ぼくは就活を始める学生のみなさんにこう話しました。みなさんのゴールを内定や第一志望の会社に入る、というところから、違う目線に変えて欲しいと話しました。
何か、というとゴールを「社会に出る時に自分の立ち位置を自分で決めること」に置いてほしいと言いました。社会に出る時に自分自身がどんな仕事の仕方をしたいか、どんな志を持って社会に出たいか、どんなことで社会に貢献するのか、自分は何にために働くのか、そのための具体的なスタートラインを決めるために就活をして欲しいと話しました。
もし自分の将来を自分自身で決められたら、その目標のために仕事をするという事になります。その仕事ができるのであれば企業はどこでもいい、というように思えないでしょうか。自分の夢をかなえるためのスタートならどんな業種の仕事でも頑張れるのではないでしょうか。
自分の将来を自分で決めるための活動が就活だとしたら、そこで体験すること、経験すること、感じることがすべて自分の力になるのではないでしょうか。失敗も成功もない、全部をひっくるめて全てが社会に出る立ち位置を決める力量になる、と思うのです。
貴重な経験になると思うのです。もしそう考えてもらったら、内定が取れなかったらどうしよう、とか第一志望の会社に入れなかったらどうしよう、と不安になって就職活動そのものを辞めてしまう、という事にはならないのではないでしょうか。
社会人の多くが、その時々を振り返って何事もいい経験になった、無駄なことはひとつもなかった、というのを聞きます。
そうであれば、その言葉を信じて就活というものを将来のためのいい経験の場と考えて思い切り取り組んでみるのはどうでしょうか。自分の進路を決める力量を高めるための真剣勝負の場だと捉えて思いっきりチャレンジするのはどうでしょうか。
皆さんひとりひとりの力量アップに期待しています。