コロナウイルスの影響により多くの学生さんの課外活動に影響が出ていると思います。そのような学生さんたちのためになればと、このような状況にも関わらず、懸命に活動をしている団体さんにインタビューを行いました!
今回インタビューにご協力していただいたのは、名古屋大学相撲部さん。主将の打江さん・主務の髙橋さん・マネージャーの土屋さんの3人に参加していただきました。
打江 泰介
名古屋大学相撲部髙橋 純輝
名古屋大学相撲部土屋 英貴
名古屋大学相撲部例年通りの活動が難しい状況の中、色々な工夫をして活動を行う名古屋大学相撲部さんに迫ります!!
名古屋大学相撲部ってどんな団体?
ーーまずは、設立や現在の部員数などの基本情報を教えてください。
土屋
名古屋大学相撲部は20年前に設立され、現在は選手9人・マネージャー2人で活動しています。基本的な練習は、基礎トレーニングから始まり、実際の相撲のように対人戦を行っています。練習後には、みんなで机を囲んでマネージャーが作ったちゃんこを食べます。これも身体づくりの一環として行っています。
ーーどんなメンバーが入部するのでしょうか?
土屋
本当に多種多様で、相撲が好きな人はもちろんですが、あまり興味がない人でも入部します(笑)。相撲部の雰囲気に誘われて入部する方が多い印象ですね。
また、身長や体格に関わらず、大きい選手も小さい選手も入部しています。
ーー皆さんはどのような理由で入部されたのですか?
打江
僕は元々体が大きかったこともあり、入学してすぐに先輩に勧誘されて。新歓に顔を出すうちに断りきれなくなり、気づいたら入部していました(笑)。ただ、入部してからは相撲に興味を持って、のめり込んでいきました。
髙橋
僕は部員の中でもめずらしいタイプなのですが、元々大相撲を見るのが好きで、ふらっと新歓に行ったんです。すると、大食い大会やBBQなどのいろいろな新歓があって、相撲体験などもしていたら、気づいたときには入部していましたね(笑)。
土屋
僕の場合は、相撲部のアットホームな雰囲気に惹かれたのが大きいです。高校のときに運動会の救護長をやっていた経験から、マネージャーに興味があって。
新歓で色々な部活を回りながら、どの部活のマネージャーをやろうかと考えたときに、大好きな料理を好きなだけできる相撲部を選びました。
ーー多種多様な方がいることが伝わってきますね。部内はどのような雰囲気なのでしょうか?
土屋
体育会としては、比較的上下関係もゆるくアットホームな雰囲気だと思います。
練習をするときはしっかり練習し、ご飯を食べるときはみんなでワイワイしながらゆったりとした雰囲気が流れる。オンオフの切り替えがきちんとできていると感じますね。
やはりご飯を食べる時間があることで、アットホームな雰囲気が生まれているのだと思います。
ーー良い雰囲気の中で練習をされているのですね。普段の練習や大会以外に行事やイベントはありますか?
土屋
主に大須観音での素人相撲大会の開催と、年3回の合宿を行っています。
素人相撲大会は、大須観音の夏祭りで開催しており、祭りを主催する商店街と協力して企画し、昨年は地元の方30人くらいが出場してくださいました。
また、ちゃんこ鍋の無料配布も行い、たったの1時間でなくなるほど好評でした。
普段は1から10までイベントを企画することがないので、ちゃんこ鍋を作るために消防へ連絡したりなど、大変なこともありますが、それを乗り越えてイベントが成功したという達成感を感じることもできましたね。
合宿は、1回目が三重県の答志島、2・3回目が北海道大学の相撲部と合同で行っています。
合宿の特徴は、練習や昼寝の他に食トレやボランティアを行う点。食トレとは、『ご飯を〇杯食べる』といったノルマを課してご飯を食べるトレーニングで、大体ご飯8杯くらい食べるんですよ(笑)。
答志島の合宿では、島の夏祭りを手伝うボランティアを行っています。島の方はみなさん陽気で話していてすごく楽しいので、一緒に作業していると大変な作業も楽しく行うことができ、とても良い思い出です。
北海道での合宿では、地元の小学生を集め、相撲教室を開催しています。相撲になじみのない小学生たちか、実際に体験して楽しんでいる姿を見れるのは、やはり嬉しかったです。
ーー本当に様々な活動ができるのですね。皆さんの心に残っているエピソードを教えてください。
打江
僕は昨年の7帝戦※で団体優勝したこと。前年の大会は5位くらいだったこともあり、ほぼ変わらないメンバーで優勝できたのは思い出に残っています。その他にも、国公立大会の個人戦での優勝は、前年惜しい所で負けてしまって「次の年こそは」という気持ちで挑んだため、思い出深いです。
※7帝戦は7帝大(北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州)で団体戦を行う大会
髙橋
合宿での食トレが思い出に残っています。実はあまり得意ではないので、結構きつくて……。しかし、身体も心も鍛えられると思って頑張りました。1週間という短い期間ですが、濃い1週間ということで思い出に残ってますね。茶碗8杯はめちゃくちゃキツイです……。
土屋
僕は合宿で料理をしているときですね。合宿だと20~25人分の、しかも食トレができるほど大量の料理を作れるので、そのときが幸せです(笑)。みんなと協力して料理できるのも楽しいですしね。
コロナの影響にどのように立ち向かっているの?
ーーコロナウイルスによる影響は出ていますか?
打江
大きく影響が出ているところでいうと、新歓活動ですね。
対面での新歓活動が行えないため、活動のアピールが難しくなっています。例年の新歓では、ちゃんこ鍋や大食い新勧など、新入生に参加してもらうメリットを提供できていたのですが、オンラインでの新歓だと相撲というイメージがどうしても先行してしまい、新入生の参加者を募るのが難しくなっています。
※昨年の新歓活動の様子
ーーそんな中、どのような工夫をして新歓活動を行っていますか?
打江
Zoomを利用して、オンラインでゲームをするイベントを開催しています。人狼大会や『みんはや』というアプリを使ったクイズ大会、麻雀など、コンテンツは盛りだくさんです。
新入生が参加する目的を提供して、なるべく相撲部の雰囲気が伝わる形で新歓を行っています。
ーーユニークな新歓をたくさん企画されているのですね。皆さんのおすすめを教えてください。
打江
麻雀ですかね。やはり大学生活で麻雀に触れる機会って多いと思うんです。この機会に麻雀を覚えておくと、今後の大学生活がおもしろくなりおすすめです。
髙橋
自分は人狼大会ですね。人狼大会には部員も多く集まって開催するので、大人数と交流できますし、名前で呼び合うので距離も縮めやすいのではないかと思います。
土屋
僕的にはみんはやがおすすめです。早押しクイズであれば、知らない人ばかりでも参加しやすいと思うので。
※紹介しきれませんでしたが、あつまれどうぶつの森を使った新歓なども行っているそうです。楽しそうですね!
ーー練習や身体づくりにも影響は出ていますか?
打江
練習ができないので、みんなでちゃんこを食べることもできなくなりました。さらに大会もなくなり、モチベーションが下がっている部分もあると思います。
普段、ご飯をみんなで食べるときは、部員の目もあるので絶対に食べなければならない状態になりますが、今はそれができないぶん、体型の維持も難しくなっていますね。
そこで練習ができない代わりに、Zoomを使い週3回トレーニングを行っていて。名古屋大学だけでなく、大阪大学や広島大学の相撲部と合同で行うことで、他大学の状況を知ることができています。
髙橋
筋トレのメニューもその日によって変わるので、知らなかったトレーニング法の発見があるのも嬉しいですね。
名古屋大学相撲部の目指す場所
ーー名古屋大学相撲部として、今後成し遂げたいことを教えてください。
髙橋
昨年の7帝戦での優勝は、主将が大会の1年前くらいから「7帝優勝するぞ」とずっと言っていたことにより、周りの部員が感化され、練習にも身が入り成し遂げられたことだと思っています。
今年はなくなってしまいましたが、来年の2連覇を目指して頑張っていきたいです。
また、名古屋大学相撲部にはアットホームな雰囲気があるので、今後はそれが多くの人に伝わるような状態にしたいです。アットホームな雰囲気は維持しながらも、強い部員を確保して、実績を残していきたいとも思っています。
ーー個人として成し遂げたいことを教えてください。
打江
大会が再開したらいい成績を残したいという思いはありますが、大会が実施されるかはまだ分からないため、後輩が7帝戦優勝できるように育成できたらと思います。
髙橋
僕は部員の中で体重が一番軽いので、トレーニングで体重の増加ともっとがっしりした身体をつくりたいですね。特に足腰の強さは相撲の強さに直結するので、足腰も鍛えていきたいと思っています。
土屋
マネージャーの僕は、勝ち負けに直接関与することができません。そこで、日々の練習においてみんなをサポートできるように進んで雑用をしたり、得意の美味しい料理でみんなを笑顔にしたりと、間接的に貢献していきたいです。
ーー最後に新入生に向けて一言どうぞ!!
打江
対面の新歓が再開したら、とりあえずちゃんこを食べに来てください!
髙橋
相撲部はとても楽しい雰囲気でやっていますので、ぜひ一度見に来てくれたらなと思います!
土屋
相撲部のマネージャーになれば、どんな料理でも好き放題作れるのでぜひ来てほしいです。僕自身お菓子を作るのが好きなので、食べたい人はぜひ入部してください!
名古屋大学相撲部
毎週火、木17:00~、土9:30~ 名大内の相撲道場で練習しています。練習後にはみんなでちゃんこを食べます。全員相撲未経験からスタートしましたが、2019年の七大戦の団体戦で優勝するなど、着実に実績を残しています。素人相撲大会を開催するなど、稽古以外にもバラエティ豊かな活動をしています。
名古屋大学相撲部へのお問い合わせ
名古屋大学相撲部さんの活動に興味を持ってくださった、学生様・企業様は下記にご連絡ください。
・名古屋大学相撲部 公式HP
・名古屋大学相撲部 Twitter
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