現役大学生が考案したワークショップを社会人教育振興財団がバックアップしました。

2019/1/7(月) 社会人教育振興財団バックアップのもと、明治学院大学の学生が考えたワークショップを開催しました。ワークショップといえば、当財団でもおなじみ明治学院大学経済学部 専任講師の岩尾俊兵先生。今回は、岩尾先生の生徒たちによるワークショップの様子ご紹介します。

ワークショップができるまで

きっかけは岩尾先生の一言「学生達がワークショップを考えたら面白いかも」

学生たちが大学で学んだ知識をワークショップという形で発信することにより、学生たち自身の知識も定着するだろうし、お客さんとして他大学の生徒や社会人の参加を呼びかければ交友関係も広がる。そして何より楽しい! こんな思いつきで始まったのがこの企画。

昨年10月、岩尾先生の生徒たちに企画の趣旨を伝え、経営学を学べるワークショップを考えてもらいました。

生徒たちのアイディア

(1)小田原評定をモチーフにした相互理解を体験するワークショップ

(2)レストラン広告から経営学・マーケティング要素を学ぶワークショップ

(3)えんぴつの売買から囚人のジレンマ(ゲーム理論)を学ぶワークショップ

※ワークショップの内容は割愛(長いので。。)

どれも楽しく経営学を学べそうな内容でしたが、90分の授業の中でおさまりそうな(2)「レストラン広告から経営学・マーケティング要素を学ぶワークショップ」に決定! ワークショップの内容が決まったところで、企画班と集客班に分かれワークショップ当日に備えます。

ワークショップ当日のピンチ

ワークショップ当日、思ったより参加人数が少ない…!? 集客班のSNS戦略がうまくいかなかったようです。。ワークショップを盛り上げるため、急遽集客班が校内を探し回り、数名の学生を集めてきました。集まった参加者を2つの班に分けワークショップ開催です!

ワークショップの内容

実際に行われたワークショップの内容をご紹介します。

恋人との初デート どちらのレストランに行きたい?

まずは、このパンフレットだけで、どちらのレストランに行きたいか決めてもらいます。

3分間、班ごとに話し合い、1班はBEE HOUSEを、2班はCheese Meets Meatを選択する結果に…

続いて、雑誌で紹介された2つのレストランの記事をみてみます。

※店名がHoney Beeに変わってしまうミスがありますが…BEE HOUSEの特集です。

BEE HOUSE →口コミサイトで五つ星を獲得! 人気インスタグラマー御用達!

Cheese Meets Meat →お手頃価格! 駅近!

この記事をみたうえで改めてどちらのレストランに行きたいか決めてもらいます。

3分間、班ごとに話し合った結果、2班とも最初の意見とは逆になりました。1班はCheese Meets Meatを、2班はBEE HOUSEを選択する結果に…

ワークショップの狙い

BEE HOUSEを選んだ場合

BEE HOUSEの記事は“人気”を前面に押し出した内容で「多くの人が支持している」「流行に乗り遅れたくない」という心理を引き出す記事になっており、利用者(所有者)が増えれば増えるほど需要が増すというバンドワゴン効果を体験してもらう狙いでした。


Cheese Meets Meatを選んだ場合

Cheese Meets Meatの記事は、コレといった特徴のない記事ですが、BEE HOUSEのように「流行に流されるのはダサイ」という心理からCheese Meets Meatを選んでしまうスノッブ効果を体験してもらう狙いでした。

学生たちの狙いが見事に当たりバンドワゴン効果・スノッブ効果共に解説することができました。(さすがです!!)

学んだことをふまえ広告戦略を考えよう!

バンドワゴン効果・スノッブ効果の解説が終われば、班ごとに実戦を想定した話し合い。1班はスノッブ効果を使いCheese Meets Meatを、2班はバンドワゴン効果を使いBEE HOUSEの広告戦略を考えてもらいました。

1班(スノッブ効果)の発表

「限定メニューなど“希少性の高い”メニューを用意し集客UPにつなげる」という内容の発表。

2班(バンドワゴン効果)の発表

インスタ映えメニューを用意し、多くのお客さんにSNSで拡散。「“人気”をアピールすることで集客UPにつなげる」という内容の発表。

各班、ワークショップで学んだことが生きた素晴らしい内容でした!!

当財団は学びをアウトプットする場を提供します!

今回は経営学でしたが、例えば心理学やプログラミングなど。社会人教育振興財団は、引き続き学生たちの学びをアウトプットする場を提供していきたいと思います!

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