9月とともに暑かった夏が急に終わりを告げて、涼しさを感じられる季節になりました。まだ9月ですので日差しは少し強さを残していますが、8月までの暑さとは違いますね。
現代社会はストレスが多いと言われて久しいですが、四季の移り変わりや、自然の恵みすらもストレスとして扱う風潮は、この現代社会の抱える過保護化という問題の現れの一つと言えるでしょう。
時代の流れや、社会環境がもたらす影響に抗うことは、勝機の少ない戦いですが、自然の法則に則って勝機を眺めれば、解決策が見えてきます。
逆に恵みすらも人の精神に傷を与えるストレスと捉えてしまえば、解決は遠のき、人生を狂わせてしまうでしょう。
フラットに物事を眺めて評価する事が出来れば、我々が生きられる根元に陽の光があり、地球上で起こる様々な事象の殆どが我々の生存に寄与している事が分かるはずです。快適で豊かな社会に生きられる根元に、人類の歴史と先人たち、今の社会を支える人々の貢献の積み重ねがある事が眺め渡せるはずです。
そうした恩恵すらも感じられないとしたら、それこそが病の源にあるでしょう。今、歩く一歩一歩にこの道を作った人々の汗が含まれています。今日食べるもの一つ一つにこの食を構成する命や人々の歴史、苦労の味が染みています。
我々がストレスを語る時に、まず正しくその事象を見る事が出来る事が何より大切なことです。我々を生かすもの全てをイメージ出来れば、そこから生きる力が湧き上がってくるものです。
そしてその恩恵に応えていく為に、力を振り絞って生きていく、そこに生き甲斐があるでしょう。