GIVE First

皆様、こんにちは。 お疲れ様です。
投稿も気付けば4週目となり、牛歩の如くではありましょうが、Pandoの存在が私の身体や頭の中へと着実に増殖し続けております。
現在、晩節に差し掛かったこの私が、毎朝起きてしみじみと感じる喜びと真摯に向き合える仕事に携われている状況に心からの感謝を申し上げるとともに、人生の終焉を迎える際に辿り着けることが出来たとすれば、これ至福の極みと思うほどの大切な一生のテーマ、『私の信条』に係る連載投稿の‟中締め“として、もう一言、お伝え出来ればと想まして・・・・・。

 

常々、私自身が自己認識を喚起するものとして念じている言葉が二つ、どちらも安直に『信条』と言い切れるほど咀嚼された状態には無いのですが、ここは敢えてお伝えしたく思います。

一つ目は、世間で当たり前に使われている、『Give & Take(ギブアンドテイク)』というフレーズを引用しての話となります。
このフレーズは、日常一般的にも、とりわけ事業取引先、協働するパートナーやカウンターの人々と仕事を介し企画・交渉を進める際には頻繁に用いられる常套句の一つですが、私が用いる際の解釈としまして出来る限りの範囲で心掛けていることが、Give First (造語っぽいですが)と表現するところのスタンスとなります

 Give Firstというと色々な解釈が出来、誤訳され易く取られがちですが、勿論、相手に対し何某かの金品の提供や優遇・忖度を図るコト、また自己犠牲的負担を強いられる(例えば、損を被る)様なネガティブな行為とするものではございません。先ず、自らが率先して能動的行動を起こすこと、例えば、自分の目的や具体的アクションプランの取組みを如何に簡潔に判り易く相手に伝える、伝わっているかなど、自らの身を以て何らかのサービス(提供)をすることなど、物事の切り出しを効果的に行えるといった、非常にポジティブな行動を顕すものとしての解釈となります。

 相手の抱える意図や目標を理解する上で、また相互信頼関係を築く上でも、能動的にトリガーとしての役割を担うものとして、更には相互理解・認識共有、事案進捗を促し目的に到達するが為に誘導剤としての大きな効用があり、相手の考えなり、条件・要望なりをまずは認識し、それを一旦受け要れてみることを意味するのです。

『相手を知る』ことがビジネスの極意の一つであり、障壁となる(なりそうな)問題点の早期解決の近道となる最も有効な手立てと成り得る考え方ではないでしょうか!?

 

『言うは易し、行い難し』
されど、これがなかなか簡単なコトではございませんね。
ただ何となくですが、経験や反省を積み重ねて行くに従い、このフレーズの持つ様々な含意や効能について、自分なりの勝手な理解が出来るようになり、その肝となる大事な部分を自身の信条に掲げることで我が身の戒めとして、常に意識を持ち続けることから、新たな人間関係やネットワーク構築、業務展開にもドライブが掛かり、更なるビジネス機会の醸成に繋がることを実体感して参りました。

ごく身近なことを引合いに出すとすれば、挨拶を行うことこそ、GIVE FIRSTの入り口に当たるものではとの思いです。

毎朝の「お早うございます」から、日常の「お世話になります。」「宜しくお願いします。」「ありがとうございます。」「お疲れ様です。」「ご馳走様でした。」等々・・・・・、常套文句の挨拶には事欠きませんよね。
「なぁ~んだ、そんなの当たりまえじゃん。いつもやってるよ!!」と思われますよね。
この当たり前の生活ルーティンを行う際に、なおざりなものにせず、常に何かの想い~~~相手に対する感謝、労い、御礼の気持ちなどを今以上に込めてみたらどうでしょう!? 

加えてもう一点、『私はここにいます。いつでも何か在れば、お声掛け下さい。』的な、ほんの細やかですが自己アピールを含めての気持ちを投げ掛けてみましょう!

きっと、貴方に対する周囲の見方・印象の変化が現われるでしょうし、率先してのお声掛け自体がコトの始まりを生み、その先に拡がる様々な事象・シチュエーションへと誘う切欠に成るのかも知れません。

道草
寄稿作成中にふと思い出した絡みの友人との雑談話をひとつ。
以前、仕事上の係わりで頻繁に海外(ほぼ金融センターとなる都市に集中)へ足を運ぶ機会が多く、1~2ヶ月間滞在することもありました。腰を据えて現地やそこに集まる諸外国の人々、例えば同僚・顧客・業務パートナー等の直接関係者から刹那的に交わるタクシードライバーやショップで働く人々、更には行きずりの赤の他人まで様々なのですが、(特にアジアよりも欧米諸国で、)日常で印象に残ることの一つに、特に限られたスペースでは顕著なのですが、『見知らぬ誰彼にも気軽に挨拶や話掛ける習性』が在ります。 元来、フレンドリーな民族性と私がストレンジャーに見えての親切心からかも?知れませんが。

 或る時、この件ついてユダヤ系米国人の友人からその真意に関する持論を聴かされました。この日常習慣は、「他人に自ら声を掛ける事で‟自分は貴方の敵で無く、味方ですよ“と暗に主張をし、自己防衛を図っているため」と。多民族社会ならではの事情が起点に在り、また狩猟民族や好戦的民族性にありがちな自己防衛意識の高さが為せる術との論拠でした。。

 この話の真偽はまぁさて置き、それぞれの想いは多種多様であるにしても、見知らぬ他人とのコミュニケーションを図る先鞭として、『挨拶』の持つ自然体としての気軽さや時により生み出す相乗効果には一目、二目も置かざるを得ないということなのでしょう。 

単なる生活習慣とは云え、挨拶という行為の内に、相手に対する感謝、思い遣り、労いの気持ちを伝える術であり、意識の有無に係わらずとも、人間同士のコミュニケーションの起点としての重要な役割を担うものには間違いないところですね!!。

 

自利・利他

本題に関し、もう一点は仏教発祥の精神・教えとして長らく伝承される掲題の言葉です。極めて大切な心持ちを表現するものとして、当題に結び付く話を少々。

この言葉の意味するところは、『自分の損得勘定=‟自利”を優先するので無く、相手又は第三者の利=‟利他”を優先し行動することが、結果的に双方、つまり自身の有益にも結ぶ着く』という意味合いと解釈出来はしますが、(そうは言っても、仏様でもお釈迦様でも無い、俗人の私がそう易々と全う出来る教えとも思いもしませんでした。)
ただ、大事な部分としては、『この意味を自分自身で咀嚼してみて、この言葉の持つ心持ちを以て事に当たれるかどうか?が肝腎なこと』なのでしょう。

 大仰に聞えますが、簡単な話で例えますならば、
日常において、貴方が仕事仲間や友人達と共同作業を分担する場合において、最も難雑そうで面倒臭そうな役割や業務を率先して取り組んでみる、それによって周囲全体や他の人が何らかのメリットを享受することに繋がるならば、貴方の行動が実際に他人の役に立っており、応じて少なからずの感謝や労いの念が醸成され、更には貴方に対する有形無形の信頼にも繋がる想像以上の結果を齎すことでしょう。
さらに、その行動書式を刹那的なものにせず、継続実践することとなれば、貴方への周囲の信頼(信望)度や期待感は計り知れない位の確固たるものへと変わりますでしょうね。


【あとがき】
『GIVE FIRST』・『自利・利他』という両ワードの交わり、含意する部分について、もし誰かに何かが伝わっているとすれば最高です、そうでなくても、自分の言動を顧みる機会となり、改めて戒めの事柄として、今後も大事にしたいものでございます・・・・・

先ず自ら行動を起こすこと。

相手に己の分の理解や許容を戴く為の尽力。

相手の求める分の見極めと、それに応えるべき行動の実践。

相応の結果を齎し、更なる高みのステージへと誘われる。

Qwintet life
16件
粟本 邦幸
2020.02.01

今回も沢山の学びをいただきました。
有難う御座います!

松﨑 誠
2020.02.03

お読み下さり、感謝です。

松下 耕三
2020.02.01

Give first、いいですね!

No Name
2020.01.31

松崎さん
メインビジュアルかわいいですね!!🌞✨
Give first、松崎さんに出会ってその言葉を知りました!素敵な言葉です。心がけます!

松﨑 誠
2020.02.03

話したいことが一杯なのですが、文面がちょっと年寄り臭いですね。

関連記事