【第2回】ウガンダ滞在レポート

こんにちは!記事担当の吉野です(^^)

こちら「ウガンダ野球を支援する会」こと「UGBAS」のページに足を運んでいただいたみなさま、ありがとうございます!!


さて、今回は現地にいる土肥からレポートが届きましたので紹介しますね!

(私、吉野も楽しく読みながら記事を投稿していきます…!)


3日目

3日目は、昨日に引き続きガヤザに向かいます。

といっても昨日とは目的が違い…

今日のメインはウガンダの日本人会によるソフトボール。

この日はマタツを使って直接ガヤザに向かいます。ただでさえぎゅうぎゅう詰めのマタツにさらに定員オーバーまで詰め込まれ、満員電車の気分を味わいながら揺られていると、

なんといきなり叩きつけるようなが降ってきました。

後から聞いたところによるとウガンダは乾季雨季の変わり目で、突然雨が降ってくることがあるとのこと。ガヤザに着いてもなおゲリラ豪雨のような激しい雨が降り続いていて、(これはソフトボール大丈夫かな…)と少し不安になります。

しかし、日本人会の人たちの「すぐ止むから待ちましょう」という言葉に従って30分ほど待つと、本当に晴れてきました。止んだところで日本人30数人3チームに僕たち6人を加え、ソフトボールを開始。


老若男女が集まっている中で大変楽しいソフトボールでした。また、ウガンダ大使や大使館員、JICAの方々やサラヤ(衛生品メーカー、5日目に伺う)の方など、これから会う方々ともお話することができたことも大変嬉しかったです。また、中高6年ソフトボールをやっていた身で、プレイヤーとしてグラウンドに立っている感覚は非常に懐かしく、行われる国を問わないというスポーツの魅力を肌で感じさせてくれました。

↑ソフトボールの後にはお昼ご飯。バックネット裏に来ていた屋台で買った串焼きです(食べかけで申し訳ないですが…)。これがとても美味しくて、僕は合計6本も食べてしまいました。

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その後、行く予定だった小学校が日曜日で開いていなかったため、隣にある障碍を抱えた子供のための施設に行きました。カトリックの教会が運営している施設です。大音量で流れる音楽に合わせてずっと踊っている子供たち、椅子に座って互いに話すでもなくじっと踊りを見ている彼、彼女らの母親たち、という光景は自分にとって未だに整理のつけられない難しい感情を引き起こすものでした。

↑子供達の写真。色々な子たちがいます。

そんな中でもスマホを向けると屈託無く笑い、人懐っこく覚えたての英語(ウガンダの公用語は英語ですが日常的に使うのは母語の地元言語なのです)で話しかけてくれる子供たちがとても可愛いかったのは確かな自分の気持ちだな、と感じます。

市場で買ったポショ(トウモロコシの粉、あるいはそれを固めた蕎麦がきのようなもの)の粉50kgを寄付し、食料を作っている畑やキッチン、寝所を見せてもらって帰りました。 

夜には同じ時期にウガンダ研修をしている鳥取大学の方々とホテル近くのレストランで食事会をしました。自分はJICA(青年海外協力隊)出身安藤教授と同席させていただきましたが、フランクにお話しいただいて話も弾み、とても楽しい会でした。

↑鶏肉のクリームかけのような料理。生野菜を出せるのは多分自信のある証拠です笑

【3日目のまとめ】

・そろそろ雨季かな?

・現地の日本人会とソフトボール

・障碍のある子供のための施設へ

・鳥取大学と食事


4日目

4日目は車を借り切り、ウガンダ第二の経済都市にしてナイル川の源流の町ジンジャへ向かいます。

古びてはいながらマタツとは比べものにならないほど快適な車にゆったり揺られていると、道中には中国の田舎を思わせるような、小さく粗末な住居が点在する風景が続きます。

カンパラ周辺の、道沿いには必ずなんらかの小商店があるような風景とはまた違った趣があり、都市と地方の格差を感じさせます

そうしていると、にわかにまた景色が一変し、一面にサトウキビや茶の大農場が広がる光景、そして工場の建設予定地が見えてきます

↑サトウキビプランテーションが見えます

これこそがウガンダ物流の要衝にして経済の中心の一つジンジャです。

ジンジャでまず初めに行ったのはジンジャの野球チームのオフィスです。

ジンジャを中心とするブソガ王国(ウガンダの中の国の一つ)の王様の写真が飾られていました

そこでチームのマネージャーをしている女性、コーチをしている男性と一通り様々なことを話しました。中でも、コーチが熱く語ってくれた「野球をやっていることによってマナーが身につき、あるいは集中力が高まるから学校でも上手くやっていける」というような言葉には現場で活動している者だからこその力強さ説得力がありました。

野球の普及に携わっている現地の人の言葉として、これほど心強い言葉は無いのではないかと思いました。

その後、ナイルの源流という観光地に向かいます。一人あたりの入場料がウガンダ人は5000シリング(200円弱)、外国人は30000シリング(1000円程度)という分かりやすい観光地で、ガイドの人が付いて案内をしてくれます。

ここでは、川を遡ってナイル川ビクトリア湖の境目に向かうボートに乗ります。

1時間コースじゃないと源流まではいけないと言われ、全員で300000シリング(約1万円)というそれなりの額を支払ってボートへ。ボートに乗り込んだはいいものの、ボートはそこかしこに穴が開いていて、水が船の中にどんどん溜まっていきます。ガイドによる珍しい野生動物の解説と船に溜まる水の恐怖(ガイドさんは水深30mだよーとからかい半分で脅かしてきました笑)とで頭の中はパンク寸前に。しかし、そこは考えられたものでそろそろ足が水に浸かるというところで船は川の中にある島に到着。その島はビクトリア湖からナイル川が出てくるちょうど付け根に位置し、ナイル川の源という看板が立っています。船は一旦水抜きをし、僕たちはその間そこで皆で写真を撮り、船でさらにビクトリア湖の方に向かいます。

↑ナイル川の源での写真。ケニアまで続く、地球の丸さを体感できそうな湖の水平線は壮観でした。

岸に帰るとお昼ご飯の時間です。すぐそこのヴィクトリア湖で取れたティラピア(大きい!)を食べました。

↑ティラピア。すごく美味しい!ただナイフとフォークで食べるのはちょっと難しいかも…

ヴィクトリア湖で取れる魚はティラピアナイルパーチが双璧で、ティラピアの方がより高級魚なのです。ヴィクトリア湖のナイルパーチは有名で、20年ほど前まではフィレオフィッシュの原料だったそうです。また、魚が豊富なところだからか何匹か猫がいました。異国の地でも猫はにゃーんと鳴くんだなと当たり前のところで変な感慨を起こしたり。

↑結構年のいった猫。人に慣れています。

その後ジンジャの中心街をしばらく歩きました。中央市場には他所よりも香辛料などの嗜好品が多く見られ、ジンジャという都市の豊かさを感じさせます。


そして帰り際にはナイル架橋を通ります。この橋はジンジャとカンパラを繋ぐ物流の大動脈にあたる橋で、つい最近日本の支援で(日本の建設会社が携わり)完成しました。

↑橋にはそのことを示すプレートが

橋の外観もさることながら、橋から見えるナイル川の大きさに改めて驚かされます。

↑奥に見えるのは最初に建てられたとても古い橋。この橋は3番目の橋です。

晩御飯は近くにあるアカシアモールというモールでデリ(山羊のシチューなんて日本じゃ中々食べられないものも!)を買ってホテルで食べます。

↑ちょうど3月3日ということもあり、持参していたひなあられも飾りました。

【4日目のまとめ】

ナイル源流の町ジンジャへ

ジンジャにも野球チームがある、現地のコーチの熱い思いに触れる

川下り(川上り?)をし、魚を食べるなど満喫


【二日間の思い】

ガヤザの養護施設、ジンジャという二つの地域に行き、色々な属性の人の暮らしを垣間見ることができました。

出生率が6を超えるウガンダ、キリスト教の国ウガンダ、ヴィクトリア湖の国ウガンダ、雨が多く緑の豊かなウガンダ…

狭い体験を一般化するつもりはないですが、カンパラとガヤザの市街地を行き来するだけでは見えないウガンダの一側面を少しでも見ることができたような気がします。

(土肥)

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