創造的知的生産に貢献する人が持つ 『1つの原点』

大昔、原始人達が暮らす時代へとタイムスリップしてみよう。狩猟、採取の時代、少しくらいは、農耕牧畜も始めたくらいの頃に。

生存を脅かす天災、猛獣、病気、食料不足、水不足。そんな課題に対して何とかする術は、先人が後世に残した生きる為の知恵と、何とかする術を考え出す創造的知的生産。方法があるなら後はやるだけ。創造的知的生産の質が低ければ、その一族は悲惨な状況を迎える。

時代は変わって戦国時代。圧倒的な資源の差を埋めるのも創造的知的生産。今川の大群を打ち破った織田信長。百姓から天下を取った秀吉は創造的知的生産を重ねる度に、天下への階段を登って行った。困難と思われる時にも何とかなる術を見出す、誰も思いつかないような発想で状況を一変させる。

そして現在付近へと戻って来てみる。やはり変わらずに、人が心満たされ生きる為にも、生存を確保する為にも、便利で快適で暮らす為にも、大切な人を守る為にも、競争に打ち勝つ為にも、それら人の欲すること全てにおいての差を生むところに創造的知的生産がある。

例えば幸福に生きたいと願うのに、幸福に満ち足りてるとは思えないという課題に直面したとしよう。どうすれば自分自身を幸福へと導けるかを見出すことは、これも同じく先人達が後世の我々の為に残した叡智にヒントがありつつ、結局はそのように思える自分となれるためにどうすれば良いのかという問いへの答えを見出す創造的知的生産が必要となる。

例えば、今日から仕事を始める新人がいち早く仕事で貢献できるとすれば、これも同じく、先人達の叡智がヒントではあるが、決め手はどうすればいち早く仕事を理解し、成果創出の仕組みを理解し、活躍できる状況とできるかを見出す創造的知的生産が鍵を握っている。

仕事で貢献できるようになるのは、教育研修制度が優れていることが決定打ではない。親切に教え過ぎると、むしろ仕事を習得するという創造的知的生産の機会を奪ってしまい、いつまでも依存する非創造的人材へと陥ってしまうことすらある。

結局のところ、最後はこの創造的知的生産力がものをいうので、早いところ力を付けた方が良いわけで、知識やスキルはそれほど重要ではない。詰め込み教育と、一昔前の労働の名残りで知識こそが力と思い込まされているだけ。

さて、この創造的知的生産力を獲得する人は、いかにして獲得しているのか?

創発するまで考え抜いて捻り出す訓練を積んだだけのこと。好きすぎて夢中になれば、勝手に考え抜いて捻り出す状態にもなる。何としても成すのだと覚悟を決めて妥協なく挑み続ければ、考え抜いて絞り出される。電柱にぶつかる位に考えていれば、脳内の情報は統合されて妙案が浮かぶもの。そこで邪魔をする雑念もあるので、自分との戦いも含まれてくることも多い。

創造的知的生産を阻害する雑念は、出来なかったらカッコ悪いというような腐ったプライド、脳への負荷を感じてストレスから逃れようとする妥協や逃避。そんなもの捨ててしまえばスッキリする。早く捨てよう、捨て去ろう。

そしてここからが本題。高い創造的知的生産力を持ち多くに貢献できる人が(意識しているか、意識していないかに関わらず)持っている、1つの原点。それは、

『心の底から納得できる、満足できる自分で在れるとすれば、それはどんなふうに生き、考え、取り組み、世界に向き合う自分であるか』

という在り方への問い、自分自身である為の究極の問い。

その答えを強く持って、確信を持って、それに忠実に生きる時、自分自身の人生を自分で運転出来るようになり、圧倒的な当事者意識を持てるようになり、強い信念を持てるようになり、心から湧き出す手にしたい未来を描けるようになる。

それは創造的知的生産を増大させ、世のため人のための貢献を拡大し、自分自身に心の底から納得して生きることを可能にする『1つの原点』なのです。

代表メッセージ・社史
55件
栁川 敏昭
2020.06.12

松下社長、大阪出張お疲れ様です。
また素敵な方との会食、素晴らしいです。
政治屋さんでなく真の政治家の方に強い日本を創って欲しいです。

『心の底から納得できる、満足できる自分で在れるとすれば、それはどんなふうに生き、考え、取り組み、世界に向き合う自分であるか』
改めて心に刻みます。

今回僕は、コロナ禍での苦しさの中から創造的知的生産を高めています。
歴史を振り返り、第一次世界大戦中のスペイン風邪パンデミックに比べると、コロナショックはまだマシなのかもしれません。
いずれにしても、しっかりと行動して行きます。

松下 耕三
2020.06.12

私も創造的知的生産を高めているところですし、しっかり行動して参ります。共にコロナショックを乗り越えましょう!!

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